作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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(ご連絡)Twitterとの連携について

最近、このブログとtwitterとの連携を始めました。新しい記事が投稿されるとtweetされるのと、このブログに書いたことを含めて、自分がその時々に重要だなと感じたことを、ごく短いメッセージでtweetしていますので、ご興味があればフォローをお願いします。@kniloivです。violinkの逆ですね。(笑)
# by violink | 2017-01-04 08:09 | Others

重音をきれいに聞かせるために

重音は、音程、音量のバランス、重音同士のつながりといった要素を全て上手くやる必要があり、大変です。大変さゆえに練習も後回しになり、重音のところだけが残念、という演奏にもよく出会いますね。

右手と左手の課題を分けて練習する必要がありますが、今回は、左手に集中してみたいと思います。そもそも正しい音程のところに指を置けないということも、往々にしてありますね。そういう時は、指を置く順序を変えるとか、肘を楽器の内側に入れ気味にしてみるというような工夫が役に立つことがありますね。

また、3度の重音のスケールでは、フィンガリングが13、24、13、24と、ポジション移動をしながら繰り返していくことになりますが、まずは13だけを取り出して、13→13と上がって13→13と下がるような往復の練習で、まず13が正しい音程で取れるように練習します。

これができるようになったら、13→24と続けてみますが、その時に、24の音程は13を押さえている指との関係を手で覚えるようにするのがよいと思います。そうすることで、重音のスケールで常に13に注意が向くようにします。13、24、13、24と全ての音程に気を付けようとすると、ある程度以上は速く弾けないと思います。

また、柔軟体操というかストレッチのようなつもりで、ちょうどピアノで重音のトリルをするように24を押さえるときに13を上げるようにして練習するのも効果的ですね。ただし、この練習では13を上げているときに余計な力が入らないように気を付ける必要がありますね。
# by violink | 2016-11-12 23:40 | Fingering

ピアノとのデュオを聴かせるために

およそバイオリンを弾く人であれば、発表会などを含めて、ピアノとのデュオを演奏する機会がそれなりにあるのではないかと思いますが、その練習の際には、縦の線が合っているか、音量的にピアノに負けていないか、の2点にことさらに注意が向きがちだと思います。

これらは基本中の基本であり、まずクリアしないとそもそもデュオが成立しないという類のことだと思います。その上で、デュオとして聴かせるために、楽譜に書いていないことで注意すべきことがあるとすれば、ピアノとバイオリンのどちらがリードするのか、バイオリンの音程をどこまでピアノに寄せるかの2点ではないかと思っています。

ピアノがバイオリンの伴奏に徹している演奏は、その正反対の演奏よりは遥かに聴きやすいと思いますが、曲全体を通じてピアノが従に回ることが求められるケースばかりではありません。簡単な例では、ピアノがメロディー、バイオリンが伴奏の役回りをするようなケースでは、当然、ピアノがリードすべきですね。だいたいは雰囲気で分かるものだと思いますが、ここはピアノ、ここはバイオリンと、きちんと意識して捉え直して練習してみると、そうでない場合に比べて、メリハリの利いた演奏になると思います。ピアノとバイオリンの音量のバランスも当然関係してくるでしょう。また、音色の性格も変える必要があります。こういうテンポをリードするのはどちらか、という点だけでない部分に意識を向けることで、メリハリが出てくるのだと思いますね。

次に、音程のことですが、みなさんご存知のように、バイオリンは純正調、ピアノは平均律ということで、それぞれがそれぞれの調律で弾くと音程が一致しないところや、和音がハモらないところが随所に出てきてしまいます。ピアノは音程を変えることができませんので、音程の折り合いをつけるのはバイオリンの方の仕事ということになります。特に、ピアノとバイオリンが一緒に長い音価の音を弾いているときの音程や、一緒に弾き終わるところの音程が目立ちますので、そういうところでバイオリンの方が音程を上手くピアノに付けることができると、デュオの響きが格段にレベルアップします。

特に、音程のことは、アマチュアの永遠の課題でもありますので、自分だけで精一杯のところをピアノのことを考えて微調整するところまでは手が回らない、という事情はあると思いますが、曲全体でこれを完璧にやるのは無理にしても、一部を取り出してみて、そこだけ集中的に音程を考えることも、耳の肥やしになると思いますね。慣れてくると、ピアノの音程をある程度予測して、そこにはめ込んで行けるような感じになると思いますので、長い目でみて、しかし、諦めることなく取り組み続けるのがよいと思いますね。
# by violink | 2016-09-26 06:14 | Performance

歌うためのコツ

最近、自分の練習と演奏の方が中心となり、このブログの更新もほとんどゼロに近い状況が続いていますが、この間にも多いときには1日に100アクセスくらいいただいており、ありがとうございます。

さて、人の演奏について、あなたはよく歌っているいるとか、もっと歌った方がいいという言い方を耳にすることがあります。どうすれば歌う演奏になるのでしょうか。すぐに思い付くこととしては、ヴィブラートとかルバートとかダイナミクスとか、音楽を奏でる上で考えるべきことがありますね。音程の明るさ暗さということもあります。

ただし、より表現に直接関わる要素があと2つはあると私は思っています。1つは音の変わるタイミングであり、もう1つは音の立ち上げ方です。

音の変わるタイミングについては、特に旋律の最初の音の入るタイミングが大事ですね。インテンポでここというビートの位置から、敢えてごく少しだけ前か後ろにタイミングを外すことが、その旋律の表情につながります。旋律の中にある音でも同じようなことはありますが、こちらは広くはルバートに含まれるかと思います。

音の立ち上げ方については、弾き出した時に音をきちんと立ち上げることが基本で、そうしないと楽器がきちんと鳴ってくれませんが、その弾き出しの音を階段に例えるならば、段の高さの違いによって音の表情は様々ですね。きちんと段になっている(坂ではなく)ことが大事ですが、その高さをいろいろ工夫することが表現の違いにつながりますね。奏法的には、弓と弦の接触点と駒との距離のコントロールに関係します。

特に、旋律の中にある音をスラーで弾いているときに、その音を際立たせることができると、旋律の表情が大きく変わってきますが、これにはヴィブラートの助けを借りる必要が出てきますね。
# by violink | 2016-09-18 07:17 | Expression

弓を傾けて弾くことについて-使う毛の量をコントロールする-

弦に弓の毛が全部つくように弾く時点で、すでに弓を傾けて弾いているわけですが、そこからさらに弓を傾けて弾くと、弓の毛の一部だけが弦に接触するようになります。

このように弓を傾けるのは、弓に重みを乗せずに軽い音を出したいときですね。毛が少ない分、同じ重みに対して大きく弓の毛がたわみますので、弓に余計な重みを乗せると弓のスティックに毛がついてしまいます。というわけで、音量を求めるのではなく、軽い音が欲しいときの特殊奏法のようなものだと思います。

ありがちなのは、そういう音を出したいわけでもないのに、ことさら弓を傾けて弾いているケースで、これでは目的と手段が一致しません。普通の音を出したいのであれば、弓の毛の全てが弦にしっかりついている状態が基本だと思います。

特に弓先の方に行くと、弓が曲がって(=弦に対して直角でない)、また、弓がことさらに傾きがちですので、時々、気をつけてみるとよいと思います。
# by violink | 2015-03-05 12:10 | Bowing