バイオリンは、弾き方を身体に馴染ませていく楽器です。しかも、弾いている姿勢はかなり不自然だったりします。ただでさえ不自然な姿勢なのに、難しい曲を弾こうとして、いろいろ無駄な力を入れてしまったりします。
長い間そういう無理を続けると、やはり身体にも影響が出てくる可能性がありますね。
どんな無理なことでも、自分なりに慣れてしまえば、あまり気にならなくなったりします。そうすると、知らず知らずのうちに、身体に負担をかけ続けることになったりもします。
一流の演奏家は、ここぞというところでは、とてもダイナミックな演奏をしますが、それでも力んではいないものです。
そういう無駄のない弾き方というのは、普段から心がけて身につけていくしかないのでしょうが、常に問題意識を持っていれば、少しずつ感じがつかめてくるものだと思います。