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4+1次元の世界
バイオリンの音というものを考えるときに、音程、音の長さ、ダイナミクス、音色、ヴィブラートの5つの要素に分けて捉えてみると、いろいろなものが見えてくるように思います。
音程というのは、CとかDとかということではなく、同じCでも明るめ暗めという微妙なニュアンスのことです。音の長さというのは、音価一杯なのか多少短めなのか眺めなのか、という微妙なニュアンスのことです。音を出すタイミングの微妙な前後ということもあります。 ダイナミクスというのは、フォルテならどのくらいのフォルテか、とか、cresc.をどのような音量の変化でどこから始めるか、とかいうことです。音色というのは、柔らかい音とか金属的な音とか、これは感覚的に分かりやすいですね。 最後のヴィブラートが今回のお話のポイントです。ヴィブラートというと表現手段として捉えられることが多いと思いますが、実は、音程、ダイナミクス、音色の3つの要素に関わってくるものなんですね。ヴィブラートをどういう幅でその中心をどこに置くかは、聞こえる音程を左右します。また、ヴィブラートの速さは音に勢いを与えますので、同じダイナミクスであっても大きな音(存在感のある音)に聞こえます。さらに、ヴィブラートのかけ方次第で音色の雰囲気も変わってきます。 一般論として、感覚的なもので捉えていくことを基本にしながら、たまには理屈っぽいことも考えるようにすると、例えば、自分の演奏の録音を後で聞き直してみるようなときに、何をどう改善すればよりアピールするか、という課題が見えやすくなると思います。今回の話は、そういうことの一例です。
by violink
| 2004-11-10 07:33
| Vibrato
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