ポジション移動の練習というと、大抵は移動した後の音程が正しいかどうかだけに注意が行きがちですが、そのような練習を繰り返しても、なかなか体は覚えてくれません。
ポジション移動の動きは大きく分けて2つあります。①手の位置を移動することと、②正しい音程のところに指を落とすことですね。
①は、ガイディング・フィンガーを意識するということですね。分かりやすい例は、ポジション移動をするときには、人差し指で押さえる音が何の音から何の音に移るのかを、常に意識するということですね。ガイディング・フィンガーは、人差し指ではない場合もあります。
②は、人差し指で正しい音程がとれているとして、中指、薬指、小指を正しい音程のところに落とせるということですね。低いポジションと高いポジションとでは、指の間隔が変わってくることに注意する必要がありますね。特に、高いポジションでは薬指と小指の間の音程が広めになりがちです。
まあ、①と②を別々のものとして意識しながら練習していけば、上達も早いのではないでしょうか。