作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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バイオリンで表現していくために

音楽では、言葉の違いを超えて、世界の人にメッセージが伝わると言われます。確かに、我々は言葉も知らない異国の人が奏でる音楽を聴いて、彼らが表現したいと思っているであろう何かを感じることができます。その点で、音楽は、言葉以上の表現手段という面も持っていますね。

ただし、これは、自分が音楽を聴く側にいるときの話です。楽器を演奏する側からみれば、音楽表現は、自ら作り出すものであって、人から与えられるものではないのですね。

バイオリンを弾いて何かを表現するとします。まず、自分が言葉を使うという状況を思い浮かべてみましょう。私たちは、自分が意味を知っている単語を使って、自分の思いを表現します。例えば、「支離滅裂」という単語を自ら使う人は、この言葉の意味が分かっている人ですね。意味も分からずに言葉を使っても、表現したことにならないわけですね。そして、自分が意味を知っている単語だけをつなぎ合わせて、表現しているわけです。

これを音楽に置き換えてみましょう。音楽表現は、自分がマスターしているテクニックを使ってするもので、自分にマスターできていないテクニックを使おうとしても、それでは表現にならないわけですね。ここで問題が生じます。言葉の場合は、自分の知っている単語をつなぎ合わせて、自分で文章を作っていけば良いのですが、音楽の場合は、作曲家が「文章」を完成させてしまっていて、自分はそれを表現するわけです。

ですから、「文章」の中に自分がマスターしていないテクニックが出てくることも多いわけですね。そういうわけで、言葉と同じようには行かなくなってきます。さあ、どうしましょう。

答...というわけでもないですが、要は、簡単すぎると思う曲をバカにしてはいけない、ということです。子供がバイオリンを習いたてのころにやる「金婚式」や「ガヴォット」などといった曲も、きちんと表現しながら弾くとなると、それなりにテクニックが必要になりますが、例えば、「スプリング・ソナタ」のような曲に比べると、はるかに楽なわけですね。こういう簡単な曲できちんと表現できるということが大切なんですね。

表現したつもりになってしまっていて、何も伝わらない演奏をしているのに自分自身が気づかない、というようなことにならないようにしたいものですね。
by violink | 2004-04-18 07:37 | Expression
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