作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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感覚を磨く

バイオリンの音は、複雑な要素が絡まって出てくるものですので、変幻自在というか、多種多様というか、そういう面白さがあると思います。それにテンポ、ダイナミクス、などの条件も加わってくるので、一つの音が弾き出されるとき、その音の出方のパターンは大変な数になると思います。

とまあ、理屈で攻めていくと、変数が何個あって、その組合わせがどうとかこうとか、そういう説明もできると思いますが、実は、このアプローチは「空中分解」するおそれがあると思います。

一つ一つの要素に分解して、それを緻密に調整しようとすると、全体の調和が損なわれたり、ある要素が極端になり、聞いていて不自然な演奏にもなりかねません。そうなると、そもそも、何を表現したくて弾いているのか、聞いている側には上手く伝わっていかないと思います。

そこで「感覚」の登場です。頭で考えると七面倒くさいはずのことが、感覚で処理することでむしろ自然に楽にできることがあるんですね。特に音楽の場合は、聞く側の心に届くかどうかが勝負ですので、自ずから、感覚に基づくアプローチが有効なのだと思います。

さて、感覚というものは誰でも持っているものです。しかし、人によって感覚は違いますし、それこそが演奏を面白くしているのだと、僕は思います。

大切なことは、感覚的な部分を自分できちんと意識することで、自分がどういう感覚の持ち主なのかを自覚して、それを音にしていく作業だと思います。自分の感覚で演奏したものが、聞いている側にもそういうものとして伝わるためには、そういうことが必要だと思うんですね。

その意識化の作業のことを、今回は「感覚を磨く」と表現しました。磨き方は人それぞれでしょうが、要は、自分という人間が、外側から受ける情報・刺激などに対して、どんな反応をする人間なのか、ということをきちんと自覚しているということが基本で、それは、何もバイオリンの演奏という次元ではなく、人としての生き方そのものの話なのだと思います。

そこから始まって、根を広げ、枝葉を広げて、自分の感覚を音で表現するということに結びついていくのだと思います。

そこで、日常生活の中での様々な体験が、ひいては音楽表現にも結びついていくと僕は考えています。人それぞれ違う生活体験を持ち、同じ体験から受け取るメッセージも違い、周囲の人に対するアプローチの仕方も違う。。。そういうこともあって、音楽表現はその人なりの複雑な要素を内包したものになるはずですね。

自分が今この瞬間している体験が、どのように自分の音楽表現に結びついていくのか、、、なんて考えると、何かワクワクしてきませんか?
by violink | 2005-07-21 09:00 | Expression
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