作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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<番外編>老巨匠のピアノ演奏

HMVでたまたま目にし、試聴したCDですが、M.ホルショフスキーというピアニストのショパンの小品の演奏に心が震えました。

カザルスやシゲティの伴奏もした人で、このCDが録音された1987年(’カザルス・ホールでのライブ録音)には、既に95歳でした。その後、102歳で生涯を全うするまで現役を貫いたそうです。

僕は、この人の演奏を聴くこと自体がそもそも初めてだったんですが、95歳とはとても思えない力強い演奏に、まず圧倒されました。しかし、若者の演奏とは違う力強さを感じました。ピアノのキータッチが特にシャープというのではなく、メッセージの力強さだったんですね。

95歳の人の演奏というだけで、いろいろな思いがこみ上げてきます。もちろん、長年の演奏経験から来る成熟した音楽性というものもあります。でも、それだけでなく、世界大戦を2回も経験した世代の人間としての音楽との向き合い方、自分より遙かに若い世代のみを聴衆に迎えた演奏家の心境、驚異的なテクニックとはいえ本人的には衰えを感じているであろうその事実との向き合い方、、、などなど。

それにしても、お店で試聴しているわけですから、周りに人がいますし、試聴コーナーにはこれ以外のCDもいくつか置いてありますし、いろいろ雑音があるはずなのに、目は開けども周囲が全く目に入らないような心境で、ひたすらこの老巨匠の音の世界に集中していました。

ピアニストと呼び切るのがためらわれる、人生の大先輩からのメッセージとして、つまらないコメントをせずに、何も言わずに聴いているしかない迫力のようなものを感じさせる演奏に、本当に久しぶりに出会った気分です。

お金では買えない宝物を手に入れたような気分になりました。(買ってはいないのですが。。。)
by violink | 2005-08-22 08:16 | Others
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