作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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良い音はどこから~音のパレットを広げるために

一流の演奏家の生の音を聞いたことがありますか?

生の音というのは、聞こえてくる音ではなくて、楽器から出ている音のことです。コンサートホールで聞く音は聞こえてくる音です。まず、楽器から相当離れていますし、ホールの残響音も入っています。楽器のすぐそばにマイクを置いて録音したCDでは、時々、楽器から出ている音が聞こえることがあります。

彼らの音にあって僕の音にないもの。。。それは、一言で言えば、音の輝きでありコクであり、音の雰囲気であり迫力です。そこで、「やはり名器は音が違う」などと、ため息をついたりします。

しかし、名器でないなりに自分の楽器を使いこなして初めて吐くことが許されるセリフを、いとも簡単に吐いているケースが多いのだと思います。

自分の楽器を使いこなすための基本は、音の出し方にあると僕は思います。そして、音の出し方の基本は、駒寄りの部分をいかに使いこなせるかにあると思っています。それほど、駒寄りのところでしっかりとした音を出すことに、無頓着になりやすいのです。

確かに、駒寄りのところは、ボウイングの3要素(重さ、速さ、弾く場所)の条件がきちんと揃わないと、そもそも音がかすれてしまいます。(指板寄りでは、そこまで露骨な音の失敗はありません。)当然、弾き出しの瞬間が上手くいかない可能性も高く、ボウイングのコントロールが特に求められる場所と言えます。

駒寄りの部分を意識的に使っていって、楽器をそういう弾き方で慣らしていくことによって、指板寄りの部分の音も改善されて、ふくらみがあって柔らかく、しかも通る音が出しやすくなってきます。これが音のパレットを広げることにつながるんですね。

ダイナミクスのコントロールという面でのみ捉えがちな、「弓でこする場所(駒寄り~指板寄り)」を、音色の変化を持たせるための弾き方という面から捉え直すことが、音のパレットを広げるきっかけになると思います。
by violink | 2005-08-23 06:16 | Sound
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