作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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<音楽という言葉>下行音型から受けるイメージ

音が徐々に下がってくる音型から受けるイメージは、下がってくるスピードにもよって変わってくると思いますが、私の場合、地上に物体が落ちてくるイメージになぞらえて捉えることが多いです。大まかに言うならば、金属の塊が落ちてくるようにどんどん加速してくる落ち方と羽毛がだんだん沈んでくるように空気抵抗を受けながら降りてくる落ち方とがあるように思いますね。(ただし、もう少し細かくみたときの話は「さらにさらに言えば...」のくだりをご参照ください。)

例えば、ブラームスのハイドン・バリエーションの中で、シチリアーノという曲がありますが、これなどは、後者のようなふわりとした下行音型のように感じられます。そうすると、冒頭の木管のメロディーといい、それに続いて出てくるバイオリンのメロディーといい、所々に上行の要素はあるものの、基本的には下行のイメージを聞かせたいと感じます。(シチリアーノの8分の6拍子の符点の特徴的なリズムをきちんと軽やかに聴かせることが前提ですが。)こう考えると、あのメロディーの中の個々の音をどう処理すればよいか見えてきます。

さらに言えば、繰り返しの後で出てくるB→C→D→...の上行音型は、この下行音型に抗して高まっていくエネルギーを感じさせたいところですし、上り詰めた後の、C→B→A→B→A→G→...と続く下行音型は、上行のエネルギーが放散させた後の自然の下降の雰囲気を目指したいと思います。

さらにさらに言えば、冒頭の旋律の下行音型は、F→D→B→F→Es→D→C→Bと降りていきます。後に行くほど音の間が詰まっています。そして、音が一つ降りるのにかかる時間も長くなっています。(←これは楽譜をみないと分かりませんが。)シチリアーノのリズムはこのメロディー全体に散りばめられているものの、このまるで下に凸の放物線の左半分のような下行音型の形をどうやって表現したらいいでしょうね?(←私の中ではまだ答が出ていません。)
by violink | 2005-08-13 09:07 | Interpretation
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