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外向きの音 vs 内向きの音
誰でも、自分の感情が人に向かっていると思うことや、逆に、自分の内側に向かっていると感じることがあると思います。そういう感情を音で表現しようとするとき、それは、外向きの音や内向きの音で表現することになるのだと思います。
この外向き、内向きのニュアンスは、ダイナミクスとも違い、また、明るさ暗さとも違うものです。向きが違うだけで、ダイナミクスは一緒かも知れませんし、いずれも明るい(暗い)ニュアンスだったりもします。 この「音の向き」のようなものをどうやって表現するか、、、そのヒントになると僕が思っていることは、指板寄りのところの弾き方です。駒寄りと比べて、指板寄りのところは、弓に重みを乗せると音がつぶれやすいことは、やってみればすぐに分かることですが、そんな中で、音がつぶれるつぶれないのギリギリのところでコントロールしてみると、独特の抑制の利いた内なるエネルギーを秘めた感じの音がすると思うのですね。 駒寄りの音のエネルギーが外向きだとすれば、この指板寄りの音は内向きのエネルギーを表現しているように、僕には感じられます。このニュアンスを自分の表現のパレットに最近加えつつあります。 こんなことも含めて、自分の楽器を相手に、どんなことをすればどんなニュアンスの音がするのか、時間のあるときにいろいろ試してみると、音のパレットを豊かにすることに役立つと思っています。。。
by violink
| 2005-09-25 22:00
| Sound
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