作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
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ダイナミック・レンジを広げるには

ダイナミック・レンジというと、音量の大小という連想をする人が多いと思います。しかし、ダイナミックであること、すなわち、音量が大きいことではないですね。音量が小さくてもダイナミックな音って、あると思うんですね。

バイオリンは小さな箱を鳴らしているので、音量を追求してもたかが知れています。その中で、どこまで大胆に力強い表現をしていくか。。。そこで、ダイナミックな音を追求していくことになります。一言で言えば、音の雰囲気の「差」でしょうか。

自分の演奏を録音して聞いてみるとよく思うことなのですが、ピアニッシモがピアニッシモらしくないとか、フォルテとピアノの差がついていないということがよくあります。そんなときに、巨匠と言われる人の演奏を聴いてみると、自分が思っていたほど激しいフォルテではないのに、確かにフォルテらしい力強い表現になっている、、、と感じることがよくあります。

何が違うのかと言えば、それはピアニッシモの響きの違いなのだと思います。楽器がきちんと鳴っていてしかも静かな音である、というのが、僕なりのピアニッシモの捉え方です。静かな音としてきちんと聞こえることが重要で、これが疎かになりやすいと思うんですね。

逆に、楽器がきちんと鳴ってきて、どこまで静かさを聞かせられるかを研究してみると、案外、自分の耳元では落としすぎと思うような音でも、実はきちんと聞こえている、という経験が増えてくると思います。そうなると、静かなニュアンスが表現できる分だけ、そうでない音のニュアンスとの差が付きやすくなるんだと思いますね。

。。。というわけで、ダイナミック・レンジを広げるには、音量ということではなく、音のニュアンスを広げるという捉え方がよいように思うんですね。
by violink | 2005-10-05 18:59 | Expression
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