作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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楽器なしでやる練習について(続)

今回は、右手の練習についてです。この直前のメモに書きましたが、右手の練習をするときは、素手ではなく弓を持ってやった方がよい練習が多いと考えています。その理由は、多くの場合、右手が上手く行かないのは、弓の持つ弾力や重さを右手で上手くコントロールできないことが原因だと思われるからです。

弓を持って練習をするのでは、通勤中にやることは不可能ですね。(笑) その意味では、楽器なしでやる練習とは言えないかも知れません。ですが、楽器に乗せて音を出す以前に、弓だけを使って練習することによって、よりポイントポイントに集中した練習ができるので、弓だけを使ってやる練習は効果的だと考えています。

まずイメージトレーニングとして、弓をバイオリンを弾くときのように持って、振ってみます。ゆっくりでいいですし、振る方向も自由です。振るときには、手首を軸にして弧を描くように振ることも、弓全体の平行移動のような振り方もします。要は、そういう動きの中で、常に弓先がどこにあるのか、その存在感を右手で感じるようにすることが大切です。

次に、移弦の準備練習のようなものですが、自分が楽器を構えたときにちょうど弦と弓との接点になるような点を想定し、その点で弓先で移弦するかのように、弓を振ってみます。当然、弓先を軸とした回転運動になるのが理想です。そして、この回転の軸を徐々に弓先から弓元に動かしてみる、あるいはその逆を何度かやってみます。理想的には弓を振っている中で、弓の回転軸が弓先から弓元あるいはその逆にきれいに移動して見えます。そのような動きになるよう目指してやります。この練習では、弓先から弓元に向かって回転軸が移動するにつれて、右手の特に小指への負担が大きくなりますが、この負担を上手くコントロールできれば、実際に楽器を引くときの弓元での移弦がすんなりできるようになります。

そして、最も重要なことですが、弓を返すときの右手の柔軟性の練習です。要は、弓を返すときには、慣性の法則にしたがって、もう少しの時間、弓は今までと同じ方向に移動しようとしますね。その弓の動きを右手で感じるように努めるということですね。これは、弓を垂直して、上下運動として動かしながらやるといいと思います。こういう練習をすることで、弓の返しのときの腕の動きと弓自体の動きとの間に、ごくわずかなタイムラグが生じることを体得するものです。弓の返しのときに右手の指を不必要に動かすことを防ぐためにも有用な練習だと思います。

そのほかに、水平に持った弓を右手の小指だけの力で跳ね上げ、そのときにビュッと音がするようにするような練習方法もあるようですが、そこまで小指の力を鍛える必要はないと、個人的には思います。

最後に、弓を使わなくても出来る大切な練習について書いておきたいと思います。これは、音の立ち上がりを素早くすることに役立つ練習です。右手を弓を持ったときと同じようにして、弓先1/5のポイントから弓元1/5のポイントの間をゆっくり何度も往復させるというイメージですが、移動中の手の動きは出来るだけゆっくり(ただし一定の速さ)にすることが肝要です。この練習では、両端で腕が静止している状態から動いている状態に移る瞬間に、腕の動く速さをゼロから一定の速さまで瞬間的に持っていくように心がけること、その際に余計な力が入らないようにすることが大切ですね。実際には、速さがゼロから突然一定の速さに上がることはあり得ないわけですが、その速さの上がり方が、意識しないと緩慢になり過ぎて、その結果として音の立ち上がりが鈍くなることが大変多いんですね。

今回の話も、ビジュアル的に示したほうが100倍分かりやすいと思いましたが、とりあえず書いてみました。。。このブログ始まって以来の最も長い文章になってしまいました。
by violink | 2004-05-14 06:11 | Practise
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