作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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プロとアマチュアの違い

プロとアマチュアの違いは、様々な場で議論されているトピックであり、また、果たして備論する意味があるのかどうか怪しいトピックでもありますが、今回は、僕なりの見方を書いてみたいと思います。

要は、プロとアマチュアの区別には意味がないということです。強いて言えば、演奏によって生計を立てようと考える人と、生計が立つほどの収入が演奏によって得られる人はプロ、そうでない人はアマチュアということくらいでしょうか。この考え方に立てば、下手なプロも、上手なアマチュアもいてよいですし、上手なアマチュアが下手なプロよりも上手、ということもあり得ます。

以上はプロとアマチュアの対比というアプローチですが、ここで見方を変えて、プロはどうあるべきか、アマチュアはどうあるべきかということを、それぞれ別個に考えてみたいと思います。

プロは、音楽作品の演奏ということに関して、妥協なく高いレベルを目指すべきだと思います。一方、アマチュアは、音楽作品の演奏を通じて、個人的に何らかの満足が得られるのであれば、それでよいですし、逆に、何らかの満足が得られるべきと思います。

さて、ここで、妥協なく高いレベルについてですが、これが曲者で、人それぞれの資質(身体的条件、音感などを含めて)や、音楽というものの捉え方・ビジョンによって、目指すレベルは大いに違ってくるでしょうが、その人なりの妥協ないレベルを目指すべきなのだと思います。

質の高い演奏というのは、巨匠の天上の音楽は別として、単に人を感動させるというものでもなく、音楽作品を完成させていくための筋道が透けて見えるような部分があると、僕は考えています。テクニックの問題、表現の問題、聴かせ方の問題、自分のコンディションなどなど、一回の本番を迎えるために、本来クリアすべき要素は、この順番に解決されていくものと思いますが、そのプロセスをきちんとこなして目の前に出てきた演奏には、感動するしない、といった部分以前に、敬意に値すると僕は思っています。

実は、最近ひょんなことから聴く機会のあったアマチュアのピアニストの演奏に、僕は実際にそのような思いを抱きました。そして、僕自身が取り組んでいるバイオリンの道の遙か遠くにあるべき道しるべを得たような感想を持ちました。

いささか回りくどくなってしまいましたが、要は、プロとアマチュアという切り方ではなくて、音楽に向かう姿勢という切り方で人の演奏を眺めることで、曲がりなりにも音楽に関わっている僕自身のあるべき姿勢というところに、最終的には立ち戻ってくるのだな、ということを言いたかったのです。
by violink | 2006-02-17 18:01 | Others
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