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上達するためのマインド
自分が何をやるにしても、大抵はその道に長けた人が存在し、いやが応にもこれを意識せざるを得ない状況に追い込まれます。あるいは、井の中の蛙として、こういう自分より優れた人の存在に目を向けない結果として、成長の機会を逸するか、どちらかだと思います。
もちろん、自分より優れた人を意識することが、直ちに成長の機会になるわけではなく、自分より優れた人が存在するという事実を、自分の中でどう解釈するかにかかっているという言い方もできると思います。 よく言われることに、ポジティブ・シンキングということがあります。否定的にではなく肯定的に考えよう、と一言で言えばそういうことでしょうが、僕は、多少違う捉え方をしています。ポジティブ・シンキングは方法論ではなく結果だと思うんですね。方法論として捉えてしまうと、そのことをやる意味の有無を検証するステップが抜け落ちてしまうと思うのです。 バイオリンを少しでも上手く弾けるようになるようにする、ということに限らず、およそ自分にとって何かをすることの意味、それ自体を自分自身で明確に認識できればできるほど、そのためには何をすればよいのか、ということに目が向きますし、その出発点として現在の自分のレベルを冷静に見極める気にもなります。それで、結果として、自然にポジティブ・シンキングができると思うのですね。 より大切なものはモティベーションで、それは、自分にとってそれをやる意味を見出せるかどうかにかかっていると思います。極端な場合、自分が何となくやりたいと思うことであっても、自分がそれをする意味がない、ということもあるでしょう。意味を見出せさえすれば、上手くいかないときは方法論を冷静に検証できますし、本当の意味で、意味を失ったと思えば、スパッとやめることもできるのだと思います。 そして何よりも、自分の中の深いところで意味を見出せるものを追求していくことは、充実感を伴う楽しさがあります。涸れることのない泉のように探究心が湧き出てくる対象に一度であったならば、突き詰まるところまで行ってみたいな、と。 今回は、最近、言葉として定着しつつあるコーチングにも関連する話になりましたが、誰に対して話しているのかと言えば、他でもない僕自身に対して語っているのですね。
by violink
| 2006-02-19 11:35
| Motivation
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