作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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自然なルバートとは

メロディーに表情をつけようとするとき、ルバートをしてテンポを多少伸縮させることがありますね。それによって、演奏にある表情が加わるのは確かですが、その表情が加わることによって、もとの表情が損なわれてしまっては、本末転倒だと思っています。

もとの表情とは、端的には、メロディーのもともとのリズムのことです。ルバートが上手く行っている演奏は、ルバート後の演奏を聞いても、もともとのリズムが分かると思います。それが分からなくなっているとすれば、そのルバートによってメロディーのもともとのリズムの関係が崩れてしまっているのだと思います。

ただし、これはルバートはほどほどに、ということを言っているわけではありません。やりすぎと同様、やらなさすぎもリズムが歪んで聞こえるものです。僕が最近感じたケースは、ベルリオーズの幻想交響曲の第2楽章の主題です。アルファベットの羅列で読みにくくて済みませんが、

CisH, AGisAHCisDEFFis, GisAGisHAGisFis, FisDCisCisHHAGisA, HAisHEDisECisDCisH, AGisAHCisDEDisEFisGGis, [AGisACisHAGisFis], FisDCisCisHHAGisA, HAisHEDisEA (臨時記号が多少違っているかも知れません。)

この[ ]内は多少テンポが緩んでいきますが、この緩み方が中途半端だと、次のFisから始まるフレーズのインパクトが小さくなってしまいます。このインパクトをきちんと出すためには、ある程度しっかりと緩めて丁度いい、ということが、この箇所についてはあると思います。尤も、この形は後でも出てきて、そのときにより大きなインパクトを持たせようとすれば、ここは比較的穏やかなインパクトに留めるのがよいとは思いますが。(それにしても、アルファベットは読みにくいですね。すみません。どこのことを書いたか、お分かりになるでしょうか。。。)

要は、ルバートは、メロディーがもともと持っているリズム関係を生かした形でルバートすることで、表現として生きてくるということが言いたかったんですね。
by violink | 2006-02-21 18:51 | Expression
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