作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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弓の選び方について(補足)

昨日のメモの補足です...。

弓の持つ音色・響きを比べるときには、弓だけの重みで弾いた状態で比べる必要がありますね。材質の違いやスティック全体の重量分布によって、音色・響きはとても変わってきますが、その違いを知るには、できるだけ同じ条件で弾き比べる必要があるということです。

同じ条件で比べるというときに、一番簡単なのは弓だけの重みで弾いてみることなんですね。(もちろん、弓の毛が古くなっていないとか、松脂がちゃんと付いているというのは当然です。)というのは、まず、弓の重みの違いは、普通はせいぜい2、3グラムくらいでしょうが、弓に力をかけると、2、3グラムではない違いになってしまうからです。

弓の重みで弾き比べたときに、スーッと自然に毛が弦に入っていく感じのものと、何となく跳ね返されてくるような感じのものがあります。前者の方が楽器を底から鳴らしているという感じで、響きも豊かですね。(それに、音の出だしとかも上手く行きやすくて楽です。)これは、弓の重量の大小とは必ずしも関係しません。

何となく跳ね返されてくるような感じの弓に、腕で重みを乗せてやれば、それなりにしっかりした音にはなってきますが、よく聞いてみると分かりますが、重みを乗せた分、音は強くなりますが、同時に多少鋭くもなります。重みを乗せずに出てくる響きのある音とは、既にニュアンスの違う音なわけですね。

別に、それだから問題だということではなくて、要は音色のパレットがもともと少し小さいというか、色の種類が少ないというかそういうことです。重みを乗せずとも響きの良い音が出せる弓であれば、重みを乗せることで鋭い音も出せるわけですから。

スーッと自然に毛が弦に入っていく感じを、吸い付きがよいというように表現する人もいます。気をつけなければいけないのは、ヘッドが重めだと、何となく似たような感じを持つことですね。この場合は、昨日のメモに書いたように、弓元で弾きにくくなったりしますので注意が必要です。音色のことに気をとられていると、こういう別の観点からのチェックが疎かになりやすいことに注意する必要があります。

それから、新しい弓と古い弓についてですが、私の印象は、新しいと反応が鈍く倍音が少ない、古いと反応が速く倍音が多いということです。古い弓の中で比べると、反応の良し悪しというより音色・音の響きの豊かさの違いが目立つということでしょうか。これも、一般化して、新しければ...とか古ければ...とか言えることではありませんが。新しい弓でも、古いとてもよい材料で作られたものであれば、それなりに古さのニュアンスが出てくるかも知れません。

いろいろ書きましたが、最後に、弓の違いで音が断然違ってくるということは、体験してみるとよく分かります。大抵の場合は、自分で弾いてみて、弾き応えを比べるわけですが、たまには、人に弾いてもらって、聞こえて来る音がどう違うか聞き分けてみるのも、大変有益ですね。
by violink | 2004-06-11 07:28 | Instruments
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