作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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弦楽器独特のフィンガリングの感覚

みなさん、ご無沙汰しています。ずいぶん間が空いてしまいました。。。

最近、人前でクライスラーの「愛の喜び」を弾く機会があり、誰もが難しいと感じるであろう、重音が続くところの練習をしながら気が付いたことがあります。

あそこは長3度の重音を半音ずらす形ですが、この音程を正確に取ることは、一見、とても難しいことのように思えます。もちろん難しいのですが、発想を転換することで、随分やりやすくなるんですね。

いろいろなフィンガリングがあるとは思いますが、僕が使ったのは、CA-HGis-CA を 13-13-24とするものです。これを真面目にやろうとすれば、13の半音ずらしを精緻にやることにまず気が向きます。が、これは結構至難の業と言えます。しかも、HGisが正しい音程で取れたとしても、次のCAを24で正しく取るためには、多少、13をずらしてやらないと半音が広くなり過ぎる場合があるんですね。

このような速いところで、2つもチェックポイントを作ってしまうと、およそ気持ちが回りきれず、結果として疎かな部分が出来てしまいます。そして、疎かになるのは、24でとるCAであります。この直後に休符があることもあり、このCAの音程で失敗すると、いやでも目立ってしまいますね。

そこで。。。発想を転換してみます。最初の13-13のずらしでは、後の方の音程をことさら気にしないようにするんですね。HGisの音程への神経の使い方を少しだけ弛めてみます。言い換えると、13-**-24でとるCA-**CAに集中するようにします。これはさすがに同じ音程ですから、同じ音程でとれないと困りますね。この2つのCAがきちんと正しく弾けるように、気持ちを集中して練習します。

これが上手くできると、その間にあるHGisは、かなりの精度で許容範囲の音程になると思います。細かいことを言えば、CAとHGisとで弦の押さえ方(というか、押さえる強さ)が、CAの方が若干強めなのですが、これも練習をしている中で自然にできると思います。3つの重音のすべてに神経を使う場合よりも、気持ちの上でも相当楽になると思います。

これはほんの一例なのですが、要は、発想を転換してみると、同じ曲の同じ場所が全く違ったイメージで捉えられて、練習も楽になることがあるんですね。
by violink | 2006-10-03 22:21 | Fingering
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