作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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自然なフレージングを聞かせるために

 フレージングというのは、言葉にたとえるならば、「、」や「。」を意識するということですね。「、」がないところで区切れてしまうのも困りますが、「。」があるところできちんと収まらないのも困りますね。

 普段、言葉を話すときには、こういったことは無意識のうちに出来ているものですが、バイオリンを弾くときには、ある程度意識してやっていかないと、自然なフレージングは身に付かないものです。

 このブログは音楽表現には踏み込みませんので、どのようなフレージングにすべきかということは書きません。技術的にみて、自然にフレージングを聞かせる(=どこからどこまでが一つのフレーズであるかが分かるように弾く)ためには、どういうことに気を付ける必要があるかについて、考えてみたいと思います。

 まずは、弓の弾き始めや返しのところで、必要十分な子音がついているかということがあります。音は不用意に途切れても困りますが、一方で、無意味につながっていてもフレージングが上手く行かない原因になるんですね。

 また、弓を返す場合には、返す前後での音量が均等になっているか気を付ける必要がありますね。弓の返しでは雑音が入らないことに気をとられることが多く、返しの前後で音量が違ってしまっているためにフレーズとして滑らかに聞こえない、ということが結構あるものです。

 それから、テンポ感覚がありますね。一つのメロディーの中で生じる感情の高揚やその逆のことを、微妙にテンポをコントロールすることによって表現するものです。アッチェレランドやリタルダンドというような露骨なテンポの変化ではない微妙なテンポの揺らぎは、演奏する人の感性に依存するものですが、これがあるのとないのでは、伝わっていくメッセージが確かに変わってくるんですね。

 そして、音色のコントロールがあります。これは、メロディーの部分部分の微妙なニュアンスを表現し分けるために、音程やヴィブラートや弓圧やサウンディング・ポイントをコントロールすることで、平板ではないニュアンスを込めていくものです。

 フレージングが自然に聞こえるというのは、要は、そのメロディーが音楽になっているということなので、以上に書いたような様々な要素が全て関わってきてしまうわけですが、先に書いたものから順に意識しながらやっていくことが大切だと思いますね。

 ただし、テンポや音色のコントロールに至っては、自分の中に「こうしたい」というものが明確になって、初めてコントロールの仕方のヒントが生まれてくるものですので、そういう欲求が明確に出てきてから考えても十分間に合うと思いますね。
by violink | 2004-08-02 18:24 | Phrasing
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