フレージングで重要なのは、どこで音を区切るかということですが、音の区切り方にもはっきり区切ることもあれば、そうしないこともありますね。日本語で言うならば、句点と読点の違いのようなものでしょうか。スラーのあるなしだけでは割り切れないものがありますね。
音の区切り方については、子音というイメージがとても参考になりますね。タ、カ、サ、マ、ヤ、などなど音の立上り方が微妙に違っています。こうした微妙な違いをフレージングに応用することで、フレーズのニュアンスがとても豊かになってきます。
特に、音の立上りのよい楽器では、ちょっとした弓のコントロールの仕方で、音の立上りのニュアンスが相当変わってきますね。そういう楽器では、より微妙な音の立上げができるので、よりデリケートな表現が可能になってくると思いますね。