作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
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カテゴリ:Fingering( 16 )

重音をきれいに聞かせるために

重音は、音程、音量のバランス、重音同士のつながりといった要素を全て上手くやる必要があり、大変です。大変さゆえに練習も後回しになり、重音のところだけが残念、という演奏にもよく出会いますね。

右手と左手の課題を分けて練習する必要がありますが、今回は、左手に集中してみたいと思います。そもそも正しい音程のところに指を置けないということも、往々にしてありますね。そういう時は、指を置く順序を変えるとか、肘を楽器の内側に入れ気味にしてみるというような工夫が役に立つことがありますね。

また、3度の重音のスケールでは、フィンガリングが13、24、13、24と、ポジション移動をしながら繰り返していくことになりますが、まずは13だけを取り出して、13→13と上がって13→13と下がるような往復の練習で、まず13が正しい音程で取れるように練習します。

これができるようになったら、13→24と続けてみますが、その時に、24の音程は13を押さえている指との関係を手で覚えるようにするのがよいと思います。そうすることで、重音のスケールで常に13に注意が向くようにします。13、24、13、24と全ての音程に気を付けようとすると、ある程度以上は速く弾けないと思います。

また、柔軟体操というかストレッチのようなつもりで、ちょうどピアノで重音のトリルをするように24を押さえるときに13を上げるようにして練習するのも効果的ですね。ただし、この練習では13を上げているときに余計な力が入らないように気を付ける必要がありますね。
by violink | 2016-11-12 23:40 | Fingering | Comments(0)

フィンガリング次第で楽々と

新しい曲の練習を始めるとき、まず最初にすることは、フィンガリングとボーイングを決めることだと思います。フィンガリングというと、大抵の場合、ポジションを決めて指番号が決まって。。。というアプローチだと思いますが、その結果、とても弾きにくいフィンガリングしか思いつかず、途方に暮れることもあります。

そこで、フィンガリングを決めるときのアプローチを多少緩めて、①同じポジションでも指の伸縮で広い音程をとる、②伸ばした指で音程をとった上でポジション移動を行う、③ハーフ・ポジションを活用する(①、②、③は独立したお話です)ことを許容すると、驚くほど簡単に音がとれることがあります。

もちろん、基本形は、ポジションを決めて指番号が決まって。。。ですので、これがきちんとできることが前提です。というのも、上に書いたことを実践するときに、音程の基準となる指がいつもはっきりしていることが大切だからです。それによって、基本形と伸縮形(とでも言うべきか)の違いを左手がきちんと認識することができます。

最近練習した曲の中では、たとえば、モーツァルトのコンチェルト第4番の第3楽章の途中で出てくる、D-Fis-H-Fis-D-H、B-Cis-E-Cis-E-Cis、H-D-Fis-D-Fis-D、Cis-E-G-E-G-Eで始まるフレーズ(どこだか分かりますか?)を弾く際のフィンガリングで、上記のアプローチを取り入れたところ、驚くほど弾きやすくなりました。

文字だけでは伝わりにくいかも知れませんが、フィンガリングを決める際の一つのヒントとしてお伝えすることにしました。
by violink | 2011-01-08 08:26 | Fingering | Comments(0)

フィンガリングの思い込み

新しい曲をさらい始めるとき、ボウイングとフィンガリングを決めるところから始めますよね。このうち、特にフィンガリングの方は、いろいろな思い込みのために、一番弾きやすいフィンガリングが思いつかないことが多いですね。

その思い込みの最たるものは、①弾く音の順番で音をとっていく、②単音のフィンガリングは一本ずつ指を置いていく、③引き終わった音は指を上げる、の3つだと思います。これらは、多くのフィンガリングについては、まさにこの3つが満たされることが、一番弾きやすいフィンガリングでもあるので、普段わざわざ思い起こすことすらないほど、当然のことと考えられています。

しかし、特に弾きにくい箇所では、この3つの「ルール」を敢えて無視してフィンガリングを考えてみると、極端な場合は、弾けないと思ったところがいとも簡単にクリアできてしまう、ということもありますね。

ガラミアン氏やブロン氏が監修している楽譜では、このような意味で弾きやすく工夫されているフィンガリングが付けられたものが結構あります。(音楽的にどうか、というのは別の次元の話だと思います。)

ここが弾けない。。。という悩みがある方は、そういう視点から見直してみては如何でしょうか。目から鱗ということがあるかも知れません。
by violink | 2007-08-11 08:55 | Fingering | Comments(1)

弦楽器独特のフィンガリングの感覚

みなさん、ご無沙汰しています。ずいぶん間が空いてしまいました。。。

最近、人前でクライスラーの「愛の喜び」を弾く機会があり、誰もが難しいと感じるであろう、重音が続くところの練習をしながら気が付いたことがあります。

あそこは長3度の重音を半音ずらす形ですが、この音程を正確に取ることは、一見、とても難しいことのように思えます。もちろん難しいのですが、発想を転換することで、随分やりやすくなるんですね。

いろいろなフィンガリングがあるとは思いますが、僕が使ったのは、CA-HGis-CA を 13-13-24とするものです。これを真面目にやろうとすれば、13の半音ずらしを精緻にやることにまず気が向きます。が、これは結構至難の業と言えます。しかも、HGisが正しい音程で取れたとしても、次のCAを24で正しく取るためには、多少、13をずらしてやらないと半音が広くなり過ぎる場合があるんですね。

このような速いところで、2つもチェックポイントを作ってしまうと、およそ気持ちが回りきれず、結果として疎かな部分が出来てしまいます。そして、疎かになるのは、24でとるCAであります。この直後に休符があることもあり、このCAの音程で失敗すると、いやでも目立ってしまいますね。

そこで。。。発想を転換してみます。最初の13-13のずらしでは、後の方の音程をことさら気にしないようにするんですね。HGisの音程への神経の使い方を少しだけ弛めてみます。言い換えると、13-**-24でとるCA-**CAに集中するようにします。これはさすがに同じ音程ですから、同じ音程でとれないと困りますね。この2つのCAがきちんと正しく弾けるように、気持ちを集中して練習します。

これが上手くできると、その間にあるHGisは、かなりの精度で許容範囲の音程になると思います。細かいことを言えば、CAとHGisとで弦の押さえ方(というか、押さえる強さ)が、CAの方が若干強めなのですが、これも練習をしている中で自然にできると思います。3つの重音のすべてに神経を使う場合よりも、気持ちの上でも相当楽になると思います。

これはほんの一例なのですが、要は、発想を転換してみると、同じ曲の同じ場所が全く違ったイメージで捉えられて、練習も楽になることがあるんですね。
by violink | 2006-10-03 22:21 | Fingering | Comments(0)

フィンガリングの決め方

楽譜を開いてまずすることは、フィンガリングとボーイングを決めること、という人は多いと思います。フィンガリングは、最初に決めてそれで弾けるように練習をしていくのが普通ですね。

そのフィンガリングをどう決めるか、というのが今回の話です。

フィンガリングを決めるときに気をつける必要があることは、①指によって弾きやすさが違うこと(←指の強さ、ヴィブラートのかかりやすさ、など)、②どのポジションで弾くか、どこでポジション移動をするかで弾きやすさが全然違ってくること、③同じくポジション移動の場所によって、フレーズ感が損なわれてしまうことがあること、④どの弦を使うかで音のニュアンスが変わってくること、の4点くらいでしょうか。

このうち、①と②は技術的な弾きやすさに関係することであり、③と④は音楽表現に関することですね。

更に言えば、①と②は弾く人毎の得意不得意とも絡んできますので、いろいろ試行錯誤しながら自分にとって弾きやすいフィンガリングを見つけていくという作業になってきますね。

③と④は、フレーズ感とか音のニュアンスとかについて、自分のセンスを磨いておけば、フィンガリングを決めるときの試行錯誤をする中で、自ずから織り込まれてくると思います。ですので、そのようなセンスを磨くことに日頃から努めるというのが、早道だと思いますね。
by violink | 2005-02-14 12:24 | Fingering | Comments(0)

指を半音ずらすことについて(フィンガリング関連)

半音で隣り合った2つの音を順番に弾く時に、指を替えないで、同じ指で弾くようにすると、はるかに弾きやすくなることがありますね。そのような場合は、臆せずにそうするべきだと僕は思います。

ただし、気をつけるべきこととして、①グリッサンドが聞こえないこと、②ポジションの感覚を損なわないこと、の2つがあると思います。

①については、指をずらすときに指先だけでやるのではなく、手の平の方からやるようにすることで、かなりの部分は解決します。イメージとしては、ヴィブラートの動きの最初の片道分だけを使って指をずらす感じでしょうか。あるいは、親指を逆圧として使うと言った方が良いかもしれません。

②については、指をずらす直前の音について、ポジションが明確に定まっているかどうかがポイントだと思います。それは、第何ポジションかが口で即座に言える、ということではなくて、手の平や腕の位置、特に親指がネックに触れる場所が明確に意識されていて、手全体の形がきちんとイメージできている、ということですね。

同じポジションの中で、ある指だけを伸ばしたり縮めたりする、と言い換えてもよいと思います。これが発展すると、その伸ばした(縮めた)指をガイディング・フィンガーにして、ポジションを替えるという動きにつながっていきますが、これについては、また別の機会に書きたいと思います。

(今回のトピックは、応用編の話です。まずは指をずらさないオーソドックスな方法をマスターする必要があることは言うまでもありません。)
by violink | 2005-02-14 07:10 | Fingering | Comments(0)

フィンガード・オクターブのこつ

フィンガード・オクターブとは、オクターブを1と4の指ではなく、1と3、2と4の組合せで音階のように上がっていく弾き方ですよね(でしたっけ?)。これは、なぜか上行しかお目にかかったことがなく、下行はパガニーニでさえも使わなかったようですね。

1と4の指でずらしながら音階を弾くことに比べれば、はるかに音程の確度が高くなりますし、速いテンポでも弾きやすいですね。

ところが、この弾き方では1と3はいいとして、2と4でオクターブをとるときに、指が伸びきらないことがあります。2と4を単独で弾くときは良いのですが、「1と3」に続いて「2と4」を持ってくると、「2と4」のオクターブが狭くなってしまうことがあります。

この問題を根本的に解決するには、指のストレッチのような練習が必要なのでしょうが、これは無理にやると指を痛めますので、あまりお勧めできません。子供には無理なく出来ても、骨の固まった後の大人ではちょっと。。。ということもありますね。

そこで、発想を変えてみます。。。

「2と4」のオクターブが狭くなるのは、実は指板の上に残っている3の指が原因のように思います。(詳しくは分かりませんが、指の構造上、2と3の間隔を十分にとること自体が難しいのだと思います。)しかも、フィンガード・オクターブでは、3と2の指は別々の弦(しかも3の方が上の弦)に置かれるので、なおさら難しくなるわけですね。

ということですので、1と3のオクターブを弾いた直後に、3の指から力を抜くようにしながら、練習をします。力を抜くこと自体は難しくないのですが、速いテンポでそれが出来る必要があるので、この練習は機敏性を養っていくのが目的です。

少なくとも、僕の場合は、このような練習によって、フィンガード・オクターブが弾きやすくなってきました。。。
by violink | 2005-02-13 06:38 | Fingering | Comments(0)

指板への指の下ろし方(正しい音程をとるために)

バイオリンは、ギターと違ってフレットがありませんから、正しい音程をとるためには、指をどこに下ろすか、が決定的に重要ですよね。

左手の指の動きというのは、①指板のどこに指を下ろすか、②指をどう動かしてそのポイントに下ろすか、という2つの視点からみていくのがよいと思います。具体的には、①は正しい音程をとったときの指の形のイメージ、②は指をおく順序、ということになります。

まず①ですが、ポイントは、指板を押さえる必要のない指をどう活用するか、ということにあります。

例えば、D線でE、G線でCをそれぞれ1、3の指で、この順番で押さえようとするときに、Eの次に、Fisを2の指でとってからCをとる、というイメージです。EとCであれば、こういう「中間指」を使う必要はありませんが、臨時記号がついて、その曲の調性とは関係ない音をとるときには、とても役にたつ方法です。

次に②ですが、押さえやすい音程から指を置いていく、ということです。

例えば、G線のHとD線のGisの重音を弾くときに、HとGisのどちらを先にとるか、ということですね。人によって違うかも知れませんが、僕の場合は、H→Gisの順に押さえた方が弾きやすいです。

特に、押さえる指の位置が接近しているようなときは、どちらの指から下ろすかによって、そもそも正しい音程がとれるとれないということがあります。

この2つの視点を常にイメージしておくと、今まで正しい音程で弾きにくかったところが、ウソのようにすんなり弾けることも(たまには)ありますね。
by violink | 2005-02-12 06:40 | Fingering | Comments(0)

左手のピチカートについて

左手のピチカートは、技巧をひけらかすような曲にしか登場しませんので、そういう曲がお好きでない方は、そもそもこの奏法自体にご縁がないかも知れません。(そういう私も、あまりお近づきになりたくない奏法です。)

この奏法は、原理はとても単純なのですが、何しろ、①左手の指で、しかも、②指板からほとんど離れていない弦を、③隣りの弦に触らないように気を付けながら、という3重の壁を乗り越えないとそもそも弦をはじいたことが聞こえすらしない、という悲しい奏法です。

ところで、この奏法は、弦をはじく指の違いによって相当事情が違ってきます。中指、人差し指に比べて、薬指、小指という順に問題が多くなってきます。要は、指の力ももちろんですが、弦をはじくときに指が動くべき方向と、普段弾いているときに指を弦から離す方向とが微妙に違う点が重要で、特に小指の場合は、弦をはじきやすい方向に小指を離すのが難しいと思います。

その理由の一つは手の構造自体にあると思いますし、別の理由としては、小指は指先のクッションが余りないので、指を立てて弦をはじこうとすると爪に当たってしまいやすい、という事情も絡んでくると思います。

このように、左手の小指でのピチカートがなにしろ難しいので、この奏法の練習をする場合は、小指の練習を相当やる必要があると思いますね。ただし、練習するとは言っても、特殊な奏法ですし、こればかり練習するのも何ですので、一回当たりの練習量はある程度限定した方がよいとは思いますが。

さて、練習で気を付けるべきことは何でしょう。私なりには、①はじく以外の指はできるだけ柔軟にしておくこと、②はじくスピードを素早くできるようにすること、③はじく方向を工夫するために肘の入れ方を工夫すること、くらいでしょうか。後は、隣の弦に触れないような工夫だと思います。(例えば、隣の弦の音がしなければよいので、ピチカートに関係のない指を軽く隣の弦に触れて、仮に一緒にはじいてしまっても音にならないようにしておく、というのも一つのアイディアかなと思いますね。)

何れにせよ、この奏法は極めて特殊なので、あまりご縁がなくてもよいのかなとは思いますね。。。(笑)
by violink | 2004-11-19 12:55 | Fingering | Comments(0)

パガニーニの難曲を弾きこなすには

さてさて、今回のタイトルはいささか過激なものになりましたが、私自身、パガニーニの難曲とはほとんど無縁の存在ですので、大上段に構えてパガニーニの弾き方を伝授申し上げる立場にはございません。

それなのになぜこのタイトルなのかと言えば、「超絶技巧」=難しいテクニックとイメージして、ことさらに難しく考えてしまうことが多いからです。

最近の世の中では、ポジティブ思考というのがはやっているようで、困難な局面も前向きに考えていくことで解決法がみえてくるというのは、なかなか心強い話ではあります。(と、簡単に受け入れてしまう人のことを「おめでたい人」という人もおりますが。)

さて、超絶技巧のパガニーニですが、所詮、ヴァイオリンという楽器、左手が動けるエリアも右手が動けるエリアも、初心者にとっても巨匠にとっても全然変わらない中で、その動きの精度の高さが超絶技巧を生み出すわけですね。(筋肉が固くてそもそも指が伸びない回らないということはあるかも知れません。。。)

精度を上げるにはどうするか。。。それは、途中の障害物をできるだけ少なくするということです。ここでいう障害物とは。。。余計な動きのことですね。例えば、分かりやすいところでは、弓の移弦の角度とか、左手の指を指板からどのくらい高くまで上げるか、というようなことですし、もう少し複雑になると、このフィンガリングとあのフィンガリングではどちらが楽か、というようなことも含まれてきます。

要するに、余計な動きをどんどん取っていくこと、必要最小限のものだけを残していくことで、これまで弾けないと思っていたものが、ある程度簡単に弾けたり、少なくとも弾くメドが立ってきたりするんですね。

ルッジェーロ・リッチという超高齢のパガニーニ弾きのビデオを見たことがありますが、この人の場合、左手の指はヒタヒタと指板の上を這うように動いていましたし、右手の弓の移弦では、弓が動く代わりに楽器の角度(=身体や首の角度と)が変わっていたりしました。これをそのまま真似するわけには到底行きませんが、一つのヒントがあるように思いました。高齢の名手の演奏は、若手の名手の演奏に比べて、一つ一つの動きに無駄がない場合が多いと思うんですね。

話は若干飛躍しますが、頭で「難しい」と考えることは、実際に難しくなってしまう場合があるんですね。あえてそんな先入観で自分を縛ってしまうこともないのかな、というように思います。

ところで、タイトルに戻りますが、パガニーニというのは超絶技巧があれば弾きこなせるのかというと、私はそうは思いません。超絶技巧をさらさら弾いたのでは、淡泊すぎてパガニーニにならないように思います。難しいことを何とかやりこなしている(やりこなせている)という見せ方も必要なように思うんですね。サーカスの綱渡りを、両手を横に広げて重心を取るようにして、ときどき歩みが速くなったり遅くなったりするから、観客は固唾をのんで見守るわけで、これが普通に歩くようにサラサラと渡られると、面白みも有り難みもないように思います。

さて、皆さんにとってのパガニーニの名演は、いかに。。。?
by violink | 2004-11-15 12:43 | Fingering | Comments(2)