作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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カテゴリ:Fingering( 16 )

指がもつれるときは(補足)

 前回のメモの内容について、「指がもつれるのは左手と右手のコンビネーションがうまくいっていないから」というコメントをいただきました。

 私が書いたのは、例えばスラーの中で音がコロコロ変わるようなときに、音符通りに指が動かないような場合をイメージしていたのですが、むしろ、右手と左手とが合わないことに苦労されていることの方が多いようです。

 右手と左手のコンビネーションということについては、①左手の指が音符通りに動くこと、②右手の弓でリズム通りにしかも弾くべき弦で弾ける(=移弦がきちんとできる)こと、の2つがそれぞれ独立してきちんと出来て、初めて左手と右手のコンビネーションが上手く行くものですね。

 このように、左手と右手を別々に練習するということが、一つのアプローチになってきます。その練習ではゆっくりから徐々にテンポを上げていくのは当たり前ですね。その上で。。。両方を一緒に組み合わせてみます。そのときに、両方一度にやりつつも、自分の意識としては左手か右手のどちらかに集中してみるようにするとよいでしょう。

 というわけで、今回は、皆さんからのコメントを踏まえて、多少補足をしてみました。弾けないところを克服するための練習方法は、いろいろあると思います。こうしたら上手くいった、というような話がありましたら、是非、コメントをいただけると嬉しいです。
by violink | 2004-07-12 20:20 | Fingering

指がもつれるときは

 早いパッセージを弾くときや、同じ音型を繰り返すような場合に、左手の指がもつれることがありますね。大抵は、メカニカルな問題であり、ともかくもそのテンポでその音型が弾けるようにするために、ゆっくりしたテンポから練習していくことで解決します。

 ただし、練習して弾けるようになったはずなのに時として弾けなくなる、ということがあります。これはもはやメカニカルな問題ではなくて、頭と指との連携が取れていないことによる場合が多いですね。

 練習できちんと弾けたのに時として弾けないことがある、というのは、練習の時には入っていなかった力が入っているためであることが多いです。そして、そういう力が入る原因は、実は頭の中での音の塊の捉え方にあったりするんですね。

 要は、頭は指の動きを一音ずつ切り離して認識するのではなく、いくつかの音の塊として認識するということなのだと思います。その塊とは、例えば、同じポジションで弾くいくつかの音をひとつの塊で捉えるとか、同じパターンが繰り返されるパッセージではそのパターン一つ分をひとつの塊と捉えるとか、そういうことですね。

 そういう塊ごとに捉えていくと、次に、その塊ごとに頭の中をフレッシュにしていくようなイメージが大切になってきます。パソコンで言えば、不要なデータが詰まったキャッシュをクリーンにするようなことでしょうか。

 弾き終わった音のことは忘れて構わないわけです。逆に、これから弾く音に神経を集中する必要があるわけですね。頭から指に伝わるには、一定のタイムラグがありますので、まずは頭の中でしっかりと次に出てくる音型をイメージして、それから弾く、という順序で物事が進んでいくようにする必要があります。

 特に、テンポが速くなってくると、心して早め早めに頭で次の音型を捉えていかないと、指が追いつかなくなってきます。速いテンポで弾けない、ということの原因は、頭で音を捉えるタイミングが遅い(=逆に、指をそのテンポで動かすこと自体はできる)ということが結構あるものです。

 このように頭を使えるようにするための練習も、ゆっくりから始めるのが効果的ですね。最初はぎこちないと思いますが、慣れてくると驚くほど左手の動きがスムーズになってくるはずです。(もちろん、まずは部分練習で物理的にインテンポで左手の指が回るようになっていることが大前提ですけれど。)
by violink | 2004-07-09 07:04 | Fingering

トリルについて

トリルというのは、簡単に見えて実はいろいろ難しい面がありますね。細かく見ていくと、以下のような要素に分解できると考えています。

(グループ①)
・指を叩く力と速さ(←「指を上げる速さ」も含まれます。)
・トリルの音程の幅

(グループ②)
・トリルを上からかけるか下からかけるか
・トリルの終わりをどう処理するか

(グループ③)
・トリルの音の響き

(グループ④)
・トリルの2音の音色の弾き分け

グループ①は、一番基本となることですね。指を上げる速さを鍛えることは、トリルを速くできるようにするための、余り声高に言われないポイントです。トリルの音程の幅は、通常押さえる指の間隔を僅かに広めにとることで解決します。

グループ②は、曲の中でトリルをどう入れるかという問題で、これはバイオリンを弾くテクニックというよりは、曲の解釈の問題ですね。ソロであれば、トリルの終わりをどのように納めるかということは、伴奏との関係でも大切になってきますね。

グループ③は、意外と疎かになりやすい点ですね。指でしっかり弦を押さえることは、トリルのように速い指の動きの中では、結構難しいものです。それから、右手についても、左手のトリルに力が入ると、右手にも余計な力が入って、音がつぶれてしまうことがままありますね。

グループ④
これは、果たしてどこまで追求するべきか議論が分かれる点ではあります。トリルというものは、2音のうち一方が他方よりも音楽的に重要な場合がほとんどですから、その重要な音をトリルの中でも際立たせるようにするというのがねらいです。私自身も未だ研究中なので多くを書けませんが、曲の中でのトリルの効果を上げるためには、意味のあることだと考えています。

今回の内容の一部は、これまでに書いたメモと重なる内容だと思いますが、敢えて、トリルという切り口で書いてみました。
by violink | 2004-05-18 13:41 | Fingering

どの弦で弾くかということ

バイオリンには4本の弦があり、もっとも低い音が出るG線でも、ハイ・ポジションを使えば、相当高い音まで出せます。そういうわけで、同じ音をいくつかの弦を使って出すことができる場合が多いんですね。

例えば、E線上でとる音は、ハイ・ポジションを使うことで、A、D、Gの3本の弦のどれを使っても出すことができます。こういうときに、どの弦を使ってその音を弾けばよいでしょうか。

それは、第一に、どのような雰囲気の音色にしたいかということがありますね。G線のハイ・ポジションは、張り詰めたような音がします。これに比べて、E線の音は輝かしくスッキリ抜けていく感じがありますね。

第二に、前後の音のつながり上、フィンガリングに無理がないかどうかですね。いくら張り詰めた音が欲しいと思っても、例えば極端な例では、その音の前後の音をファースト・ポジションでとるような場合には、その音だけをG線のハイ・ポジションで弾くことには、そもそも無理があるわけですね。

そういうわけで、まずは欲しい音色から弦を選び、その弦で弾くことでフィンガリング(=指使い)に無理がないかどうかをチェックするという順番で、私は考えています。

人によっては、音程の間違いが少なくてすむようなフィンガリングにすることを最優先するかも知れません。その場合は、一回ポジションを決めたら、できるだけそのポジションのままで弾くということになります。この場合は、いろいろな弦を行ったり来たりすることになるので、移弦の練習が重要になってきますね。

フィンガリングというものは、その人その人の感性や、左手の指の長さなどによって、同じフィンガリングでも弾きやすかったり弾きにくかったりするものですので、人のフィンガリングをそのまま採用するのではなく、自分に合ったフィンガリングを考えるようにするのがよいですね。
by violink | 2004-04-20 00:59 | Fingering

左手の押さえ方

実際の演奏では、左手の指をおろすのは、できるだけ低い高さからできるだけ素早くおろすのが大切だと思っています。よく言われる、指をたたくように指板に落とすのは、練習としては意味がありますが、あくまでトレーニングと捉える方がよいと思います。

というのも、高いところから指を下ろすのには時間がかかるため、早い動きに対応できないからです。

なお、たたく練習をするときにも、指が指板に降りた直後には脱力できているように慣らしていくのがいいでしょう。

それから、左手を押さえるときに、一音ずつ押さえていく必要がある場合ももちろんありますが、例えば、2本以上の弦の間を動くようなメロディーの場合は、弦から放す必要がない指はそのまま置いておくようにすることで、ずいぶん楽になることがありますね。

この感覚を推し進めていくと、あたかもギターでコードを押さえているように、音のほうはポロロンというのに指の方が一回押さえたままというのを、バイオリンでも応用するということになってきます。

実際、とんでもなく速いメロディーでは、左手と右手(特に移弦)の両方に神経を使いながら弾くのでは、演奏の精度が落ちるので、左手の押さえ方を工夫することで、右手に神経を集中できるようにするのも、工夫の仕方として重要ですね。
by violink | 2004-03-28 18:08 | Fingering

左手の指を速く動かすには...

左手の指を速く動かすための練習としては、究極的には2種類しかなくて、それは、①指を下ろす練習と、②指を上げる練習です。

①の方は、別名「指をたたく練習」と言う人もいて、指板の上に、それぞれの指をトントンと音がするくらい激しく打ち下ろす練習がポピュラーですね。ただし、この練習でさらに大切なことは、指板の上に指を下ろした瞬間に指の力を抜くことで、こちらの方がはるかに難しいです。

②の方は、①ほどポピュラーではないようですが、実は左手の指が速く動かない原因は、いったん下ろした指を素早く上げられないことによる場合の方が圧倒的に多いという意味で、とても重要です。

①と②をバランスよく練習に取り入れるといいでしょう。3:1の符点のリズムを使って、①の練習では、指が上がっている時間の方を長く、②の練習ではその逆にしてやると効果的だと思います。

それから、これは若干裏技ですが、ピアノのように、次の指を置いたら前の指を放すという練習も効果があります。この方法でインテンポで弾ければ、普通の弾き方であればインテンポ以上のテンポで確実に行けます。
by violink | 2004-03-22 23:51 | Fingering