作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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カテゴリ:Phrasing( 6 )

メロディーらしく聴かせるために

自分の大好きなメロディーを弾いて録音してみると、案外、表情が乏しくてがっかりすることがあります。それは、往々にして、弾いている自分が、そのメロディーを誰かが美しく弾いているイメージに心酔していて、自分が出している音に注意が向かないためですね。

ちょっとした注意を払うことで大きく変わる可能性があるのは、音の弾き終わりのところです。弾き始めは、きちんと音が立ち上がるようにとか、汚い雑音が出ないようにとか、いろいろ気をつかう人でも、弾き終わりには無頓着であることがあります。

これは、その音でフレーズが終わる(=休符に続く)場合もそうですが、フレーズの中の音、特に、弓を返す直前の音への注意が散漫になると、フレーズ全体が冴えない演奏になってしまいます。

弓の返しの前の音で、意図せずにディミヌエンドになっていないか、意図せずにヴィブラートが止まっていないか、ということに注意するとよいと思います。ヴィブラートに関しては、フレーズの最後までブリブリとかけ続けると、せっかくのフレーズの邪魔になってしまうこともありますね。

意図せずにディミヌエンドになってしまう原因として、弓のスピードが落ちている場合があります。弓の返しを準備するようなイメージになってしまうのかもしれません。弓の返しで雑音が出ないように、と考えすぎると、ソッと返すようにしようと、弓の返しの前で弓のスピードが落ちてしまうことがあります。その場合は、ソッと返すというイメージを改めないと改善しないかもしれません。荒療治としては、逆に、少しクレッシェンドにするようなつもりで練習してみるのもよいと思います。弓を返す瞬間まで弓のスピードを落とさないようにする練習になりますので。

ヴィブラートは、右手に注意が行き過ぎると止まってしまうことがあります。それは、そもそもヴィブラートを「かけよう」という気持ちを持ちすぎているためであることが多いと思います。「かけよう」と思ってヴィブラートをかけると、どこかに無理な力が入ってくることが多いですね。また、これとは別に、左手の指を変えるときに、いつもと言ってよいほど一瞬ヴィブラートが止まっている場合もあります。このような場合は、左手の指を、次の指を置いてから前の指を上げるようにして、2本の指が弦を押さえている状態でヴィブラートの練習をすることにも効果があります。

メロディーの話から一般的な話になってしまいました。。。
by violink | 2011-02-12 15:59 | Phrasing

長くて速いパッセージを上手く弾くには

長くて速いパッセージは、そのパッセージの中の個々の音がクリアに聞こえにくいと思います。それは、弾く方に自信がないことの裏返しであることも、往々にしてありますが、そういう気持ちの問題は別にしても、実際に、たとえば、スラーの中の個々の音は聞こえにくい面はありますね。

まずは、頭の中できちんと歌えるかどうか。これがクリアできないと、その先はありません。というのは、頭の中で歌えないと、一回一回の練習の中で、上手く弾けたのか、どこに問題があったのかを見極めることができないからです。

その上で、長いパッセージの中で音符のグループをいくつか作り、グループ毎に意識を切り替えながら弾いてみるのが効果的だと思います。グループの作り方は、ある程度規則性があった方がよいと思います。例えば、サラサーテのチゴイネルワイゼンの最初の方に出てくる、G線の開放弦から始まる4オクターブの上行のパッセージは、GHD、GHDとか、GHDGHDとか、音のグループをイメージして、その最初の音を意識しながら弾くようにすると、上手く行くかも知れません。
by violink | 2011-01-16 10:49 | Phrasing

フレージングと音の変わり目

お久しぶりです。一応、生きております。。。(笑)

このブログの更新がないときは、忙しいというより、書くネタがないときなので、どうぞご心配なく。その代わり、ネタが尽きないときは、それこそ1日数回書き込むこともあります。

さて、今回はフレージングをどう聞かせるかということで、フレーズとフレーズの間に間合いをとる、というようなことだけでなく、むしろ、フレーズの頭の音の入るタイミングを工夫するということです。

音楽が流れていってしまう、というのは、音の変わり目が中途半端に早いためですが、そこに気をつけながら、音の変わり目を丁寧にやると、そこにフレーズ感が生まれると思いますね。

極端に言えば、音がつながっていても、音の変わり目のタイミングを工夫することで、フレーズ感を表現できると思います。そして、音の変わり目は、大抵は、髪の毛一本分だけ早めに行ってしまうことが、僕自身の場合は多いので、気をつけています。

もちろん、丁寧にやりすぎて、音楽の流れが損なわれてしまうと、本末転倒ですね。

その頃合いを掴むためには、本当は邪道だと思いますが、CDに合わせて弾いてみる、ということは有効ですね。自分に聞こえているとおりに弾こうとすると、音の変わり目のタイミングで、想像以上に待ちが必要だったり、その逆だったり、ということが体験できると思います。

要は、CDに合わせて弾かないでもそういう感覚が分かるようになれば、良いわけですよね。そのためのステップということでしょうか。
by violink | 2006-05-21 22:34 | Phrasing

フレージングとは。。。

フレーズがつながらない。。。という悩みはよく聞きますが、フレーズがつながりすぎている。。。という話はあまり聞きませんね。ところが、フレーズがフレーズらしくあるためには、「つながりすぎ」は「つながらなさすぎ」に負けず劣らず、厄介な問題だと思います。

まず、自分でそのフレーズを歌ってみるときにどのように歌うか、というところからスタートするのが分かりやすいと、僕は思います。「ラララ」とか「タララ」とか、子音の使い分けでフレーズの途中の小さな区切りを意識しながら歌ってみることが大切だと思います。(どんな子音を使うかは、各人のセンスでしょう。)

その上で、楽器の上で同じように小さな区切りを意識しながら弾いてみるのですが、ここでは、さっきは口で歌うときに子音を使い分けたのを、音の出方で弾き分けていくわけですね。

そういう音の出だしのニュアンスがいくつか用意できれば、それだけでも、そのフレーズの表情が豊かになると思います。また、そういうことが自分で意識できれば、CDなどで人の演奏を聴いたときにも、フレーズの中の小さな音の区切りのようなものを、より明確に聞き取れると思いますね。そして、自分の演奏に貴重な示唆を与えてくれるものと思います。
by violink | 2005-09-30 21:32 | Phrasing

自然なフレージングを聞かせるために

 フレージングというのは、言葉にたとえるならば、「、」や「。」を意識するということですね。「、」がないところで区切れてしまうのも困りますが、「。」があるところできちんと収まらないのも困りますね。

 普段、言葉を話すときには、こういったことは無意識のうちに出来ているものですが、バイオリンを弾くときには、ある程度意識してやっていかないと、自然なフレージングは身に付かないものです。

 このブログは音楽表現には踏み込みませんので、どのようなフレージングにすべきかということは書きません。技術的にみて、自然にフレージングを聞かせる(=どこからどこまでが一つのフレーズであるかが分かるように弾く)ためには、どういうことに気を付ける必要があるかについて、考えてみたいと思います。

 まずは、弓の弾き始めや返しのところで、必要十分な子音がついているかということがあります。音は不用意に途切れても困りますが、一方で、無意味につながっていてもフレージングが上手く行かない原因になるんですね。

 また、弓を返す場合には、返す前後での音量が均等になっているか気を付ける必要がありますね。弓の返しでは雑音が入らないことに気をとられることが多く、返しの前後で音量が違ってしまっているためにフレーズとして滑らかに聞こえない、ということが結構あるものです。

 それから、テンポ感覚がありますね。一つのメロディーの中で生じる感情の高揚やその逆のことを、微妙にテンポをコントロールすることによって表現するものです。アッチェレランドやリタルダンドというような露骨なテンポの変化ではない微妙なテンポの揺らぎは、演奏する人の感性に依存するものですが、これがあるのとないのでは、伝わっていくメッセージが確かに変わってくるんですね。

 そして、音色のコントロールがあります。これは、メロディーの部分部分の微妙なニュアンスを表現し分けるために、音程やヴィブラートや弓圧やサウンディング・ポイントをコントロールすることで、平板ではないニュアンスを込めていくものです。

 フレージングが自然に聞こえるというのは、要は、そのメロディーが音楽になっているということなので、以上に書いたような様々な要素が全て関わってきてしまうわけですが、先に書いたものから順に意識しながらやっていくことが大切だと思いますね。

 ただし、テンポや音色のコントロールに至っては、自分の中に「こうしたい」というものが明確になって、初めてコントロールの仕方のヒントが生まれてくるものですので、そういう欲求が明確に出てきてから考えても十分間に合うと思いますね。
by violink | 2004-08-02 18:24 | Phrasing

子音の大切さ

フレージングで重要なのは、どこで音を区切るかということですが、音の区切り方にもはっきり区切ることもあれば、そうしないこともありますね。日本語で言うならば、句点と読点の違いのようなものでしょうか。スラーのあるなしだけでは割り切れないものがありますね。

音の区切り方については、子音というイメージがとても参考になりますね。タ、カ、サ、マ、ヤ、などなど音の立上り方が微妙に違っています。こうした微妙な違いをフレージングに応用することで、フレーズのニュアンスがとても豊かになってきます。

特に、音の立上りのよい楽器では、ちょっとした弓のコントロールの仕方で、音の立上りのニュアンスが相当変わってきますね。そういう楽器では、より微妙な音の立上げができるので、よりデリケートな表現が可能になってくると思いますね。
by violink | 2004-03-24 12:38 | Phrasing