作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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音楽の味付けについて

音楽と料理って、いろいろ似ているところがあると思うんですね。たとえば、美味しい味付けにするということ以前に、素材の持ち味を大切にするということです。

最近は、素材より味付けの方が勝っている料理が多いですよね。牛丼も下手すると汁の味だけというのもあります。最近登場した豚めしを食べて、「何だ、牛丼と同じような味じゃんか」と思ったことはありませんか。

話を元に戻すと、音楽の素材のことです。それは、突き詰めていけば和声とメロディということだと思うんですね。そういう素材に、どんな楽器の音色で演奏させるか、音域は、テンポは、強弱は...と味付けをしていって、完成された曲になってくるのだと思います。

もちろん、これは作曲の過程であって、我々のように楽器を弾く人間がやる作業ではありません。それでも、素材を大切にしようとすると、作曲のプロセスの最初にある和声とメロディというところに立ち戻る必要があるんですね。

したがって、音楽で素材を活かすとは、和声とメロディの特徴をよく感じて演奏するということになるんだと思っています。同じ和声でもメロディでも、人によって感じる特徴は違うかもしれません。また、ある場所の和声とメロディだけから特徴がつかめる場合もあれば、いくつかの場所にわたって和声やメロディが変化していく中ではっきりしてくる特徴もあるかもしれません。

こうして、まずは和声とメロディの特徴を感じることができれば、それにどんな味付けをしてあるのかということが、別のものとして認識できるようになってきますね。そこに作曲者の意図というものを感じるわけですね。

よくベートーヴェンらしく、とかモーツァルトらしくとかいうことが言われます。どうすれば「らしく」なるのかを研究することは、オリジナルを再現しようとする努力の中で初めて大切になってくることだと、私は思います。それよりもまず、自分がその和声なりメロディから何を感じ取るのか。そこに集中して、素材の持ち味を賞味したいものですね。

今回は、皆さん、多かれ少なかれ、既に感じておられるようなことを、私なりの捉え方であえて文字にしてみました。
by violink | 2004-04-30 11:36 | Expression | Comments(0)

右手でつけるアタックについて

名手の演奏を見ていると、弓元で弦にぶつけるようにして置いて弾き出すような感じで、とてもダイナミックなアクセントがついた音を出していることがありますね。雑音が入らず、一瞬にしてメーターが振り切れるように、瞬間的に音が立ち上がっている様子は、見て(聞いて)いても、とても格好いいですね。

あの弾き方は、しかしとても難しいですね。というのは、たいていの場合は雑になるだけで、きれいに音が立ち上がらないんですね。

上手く行く場合とそうでない場合とでは、何が違っているのでしょうか。それは、弾き出す瞬間から後のことを弾き出す前からイメージできているかどうかの違いだと、私は考えます。

弓元からダウンで弾き出すときの基本は、まずきちんと弓を弦の上に置いて、安定させて、それから弾き始めることですが、そのときに、いったん弾き始めたら同じ方向に一直線に弓を運んでいくのが望ましいですね。それは、均質な音を出すためです。

音の出だしをダイナミックにやりたい場合でも、それは同じことですね。弓が弦の上にきちんと「着地」するまでの腕の動きと、「着地」した後の腕の動きとは、どうしても連続しない部分があります。そこで、「着地」前がどのような動きになっても、「着地」した後はきちんと弾き出せるようにする必要があるんですね。

これはもう、体で覚えていくしかありませんね。最初は、①弓を弦の上に置く、②安定させる、③弾き出す、という3ステップを丁寧にやっていくようにし、徐々に②の部分を省略していくと、①から③への右手の動きがスムーズになってきます。
by violink | 2004-04-28 00:26 | Bowing | Comments(0)

インテンポの中での柔軟性について

インテンポはメトロノーム・テンポではない、とよく言われますね。それでも、ちょっと気を緩めると、テンポが速くなったり遅くなったりして、そのことを指摘されたときに自分でその自覚がないと、結構あせったりしますよね。

確かに、メトロノーム・テンポで演奏しても、味も素っ気もないのですが、逆に、伸縮自在の音楽は、とても聴くに堪えません。インテンポをどう表現していけばいいのでしょうか。

一つのヒントとして、テンポを早め早めに感じる、遅め遅めに感じるということを、実験的にやってみてはどうでしょう。これは簡単なことで、メトロノームを鳴らしながら、最初はメトロノームが刻むとおりにテンポを感じるように始めて、次のステップでは、一瞬だけ早めに感じるように(ただし、感じるテンポは一定)、次のステップでは、一瞬だけ遅めに感じるように(同じく、感じるテンポは一定)してみます。

そこで感じられることは、テンポとしてはメトロノームと同じだけれども、前に傾いた姿勢と後ろに傾いた姿勢ですね。その姿勢の違いをもって、テンポの軽さ重さと捉えてみるということです。

インテンポの中での柔軟性について、一つ例を挙げるとすれば、高速道路でのカーチェイスでしょうか。2台の車が横に並んで、相当なスピードを出して走っています。基本的には同じスピードで走っているのですが、一方は一定のスピードをきちんとキープし、もう一方が時々スピードを上げたり落としたりして、一定のスピードで走っている方の車を抜いたり、抜かれたりします。そういうことを随所で繰り返しつつ、最後は同時にゴールインするというわけです。

言うまでもなく、一定のスピードで走っている車がインテンポで、もう一方の車は、基本的にはインテンポでもある程度柔軟性を持っているわけですね。どのようにテンポを伸縮させるかは、音楽によっても違ってくると思いますが、私は、このようなカーチェイスのスピード一定の車を意識しながら、その隣りである程度自由に走っている車のようなイメージでインテンポというものを捉えていますね。
by violink | 2004-04-27 20:17 | Expression | Comments(4)

弓の返しを上手くやるには

弓をアップからダウンに返すとか、その逆とかの瞬間は、どうしても音が途切れがちですね。もっとも、弓先での返しは、弓元での返しに比べると、スムーズに行くことが多いかも知れません。

でも、弓の返しでは、雑音が出ないということでは十分じゃないんですね。ここが難しいところだと思います。弓を返す前と後とで、音がつながって行くことが必要です。そのためには、弓の返す瞬間に、弓が弦の振動を出来るだけ止めないようにしてやる必要があるわけですね。

プロの演奏家のボーイングを少し注意深く見てみると、弓を返す瞬間に右手の指がちょっと動いたりすることに気がつくでしょう。それで、自分でもそれを真似てみるわけですが、上手く行かないことの方が多いのではないかと思います。

それは、弓を返す瞬間に右手の指を動かすことで、余計な動きが生まれてしまうからだと思います。確かに、右手がちょっと動くことは動くのですが、それは、わざわざ動かすのではなく、弓の動きについていくという感覚が大切だと思いますね。

弓を返す瞬間に弾く向きが正反対になるわけですが、その瞬間に弓はどうしても一瞬止まります。したがって、どんなに頑張っても、弓を返す直前で弓のスピードが落ち、弓を返した直後に弓のスピードが上がる、ということは避けられないんですね。

そのときに、できるだけ短時間でゆるやかに弓のスピードの向きを正反対にしてやることが大切なんですね。弓を弾いている方向に一瞬、「慣性の法則」が働いて、右腕は返しているのに弓はそのまま進む、その動きに右手の指が付いていくという感覚が分かってくると、弓の返しは余り大きくは失敗しないようになってくると思いますね。
by violink | 2004-04-27 00:17 | Bowing | Comments(0)

弓の弾き終わりを上手くやるには

フレーズの最後の音は、ダウンで弾き終わることが多いですね。その最後の音が、何となくやせ細って、平板で、名手が弾くように格好よく終わらない...そう感じたことはありませんか。

私も一時期それで悩んだことがあって、いろいろ研究しました。その時に分かったことは、次のようなことが起こっているために、最後の音を弾き切る前に、響きが止まってしまうということでした。それをざっくばらんに挙げてみます。

①弓先が指板の方に逃げている、②弓先で上手く腕の力が弓に乗っていない、③弓先で弓のスピードが落ちている、⑤最後の音への弓の配分がとても少ない、④ヴィブラートが音を弾き終わるより早めに止まっている、...

まだまだあるかも知れませんが、とりあえずこんな感じでしょうか。この中でも分かりやすいのは、①、③、⑤ですね。ただし、①については、右腕の長さに比べて弓が長いことが原因になっているときは、無理して弓先まで使おうとせずに、無理のない範囲で、弓先の手前で返すようにする必要がありますね。③、⑤は気をつければ、感じをつかむのはそれほど難しくはないですね。

②はボーイング全体での腕の重みの乗せ方に関係してくるので、とても重要ですが、なかなか文字にするのは大変です。④はヴィブラートの基本が出来てくれば解決できる問題ですが、それが自然にできるようになるには、ある程度時間がかかるかも知れませんね。

この例に限りませんが、何かが上手くいかないというとき、その原因は複数あることがあります。それを根気よくつぶしていくことが上達につながっていきますね。宝探し(?)をするようなつもりで、原因を丹念に探してみることが、最初の一歩ということになりますか。
by violink | 2004-04-26 13:11 | Bowing | Comments(0)

このブログを充実したものにするために...

このブログを立ち上げてから、早くも1ヵ月が過ぎました。記事を一つ一つ投稿する中で、私自身にとって、自分がバイオリンの弾き方というものをどのように理解していたのか、少しずつ整理が出来てきたように思います。

バイオリンというのは奥の深い楽器ですね。一流の演奏家でも、プロとしての活動の合間に、一流の先生のところに行って助言を求めたりするほどです。ましてや、普段レッスンになかなか行けない我々のような者にとっては、研究課題が多く、しかもその多くが未解決のままにどんどん時間が過ぎていきますね。

本気でバイオリンが上手くなりたいと思っている皆さんは、恐らく、自分が昔習ったことを思い起こして、また、自分の身近かなところにいる上手な人の演奏を研究して、いろいろ工夫をされていることと思います。

そのようなお知恵を、このブログを充実したものにするために、是非とも提供していただければと思います。コメント欄では字数が足りないという方は、別な方法を考えますので、非公開コメントででもお知らせいただければと思います。

また、知恵ではなくて質問、というのも大歓迎です。恐らくこのブログを静かに眺めていらっしゃる人の中にも、答をお持ちの方がいらっしゃることでしょう。

これからも、私なりに気づいたことはどんどんアップして行きますので、どうぞよろしくお願いします。
by violink | 2004-04-25 19:29 | Others | Comments(0)

弾き出した後で左手の指を置くことについて

普通レッスンでは、左手をきちんと押さえてから弾き出すように、と教わります。ところが、その逆をやる名手がいるという話があります。(シモン・ゴールドベルグ、ヤッシャ・ハイフェッツなど。)

弾き出すことと左手の指で弦を押さえることの順序を変えることで、出てくる音はどう変わるのでしょうか。これを体感するために、次のような実験をしてみましょう。①A線で開放弦を弾き、弓を返さずにファーストポジションで2の指を置く(Cの音ですね。)、②A線でまずファーストポジションで2の指を置いてから、弾く。①と②とで、Cの音が鳴り出す瞬間に耳を傾けてみましょう。

①、②は弾き出すことと弦を押さえることの順番がちょうど逆になっています。②よりも①の方が、音がクリアに立ち上がったように聞こえませんか。このような効果をねらったのが、①の奏法だと、私には思えます。

ただし、実際の演奏では、たとえば、A線の開放弦で1拍、次に2拍目にCの音というように動くので、2拍目の頭で弓を返した瞬間にA線の開放弦の音が入ってはまずいですね。そこで、①の奏法で弓の返しを左手の指を下ろすよりも先にやるというのは、本当に一瞬だけ早いということになります。

さて、話を少し戻して、①と②の音の立上りのクリアさの違いということですが、これはとても微妙な差です。弓の弾き出しのスピードや、弓と弦との接点や、音程など、もっと基本的なことが上手くできて、初めてこの差が活きてくると言えます。

①と②の微妙な差を使い分けて、音楽表現をより多彩にするということができることが理想なのでしょうが、基本的なところが上手くいかないと、微妙な差を使い分けるという次元ではなくなってきますね。

そういう意味で、今回の話は、こういうことを考える人もいるんだな...程度のお話として書いてみました。
by violink | 2004-04-25 17:01 | Sound | Comments(1)

弓を弾ませる弾き方について(スピッカート編)

スピッカートは、リコシェとは違って一音ずつ弓を返して弓を弾ませる弾き方ですね。スピッカーと良く似た弾き方として、弓の毛が弦から跳ねずに、スティックだけの弾力で音を弾んでいるように弾く方法があり、こちらはサルタートと呼ばれています。

スピッカートの練習方法としては、①一音ずつ弦にぶつける動作をゆっくりから始めて徐々に速くしていくアプローチや、②テンポは最初から速いテンポで、デタッシェ(=普通に刻む弾き方)から徐々に弓の弾む力に任せるようにしていくアプローチなど、いろいろあるようです。どれが正しいのかは私にも分かりません。要は、スピッカートらしい音が出るようになれば良いのだと思いますね。

スピッカートというと、弓を弾ませること自体に注意が向きがちですが、大切なのはもちろん出てくる音の方です。弓が弾んでいても、音が上手く出ていないことが多いんですね。弓が弦に当たった瞬間に音をしっかり立ち上げる必要があることは、以前にも書きました。上手く行かないときは、音がかすれてしまうわけですが、そんなときは、弾く場所をわずかに駒寄りに移動してみるとか、弾くときの弓幅をわずかに狭くしてみるという実験が役に立つと思いますね。

それから、スピッカートでは、左手の指の動きとのシンクロがとても大切ですね。いくら右手の弾き方がパーフェクトでも、左手の指の動きと合っていないと、即アウトです。弓が弦から離れている間に左手の指の押さえが済んでいることが必要ですね。実際に音が出るタイミングと指を下ろすタイミングがズレますので、頭の中が混乱しますが、ゆっくりから練習していけば慣れてくると思います。

また、速くて複雑な音の動きは、フィンガリングを工夫して、同じ弦でポジション移動を多用するフィンガリングより、移弦を伴うもののポジション移動は少なくて済むフィンガリングにした方が、上手く弾ける場合が多いと思いますね。
by violink | 2004-04-25 11:20 | Bowing | Comments(0)

テンポ感覚について

テンポというと直ちに思い浮かぶのは、インテンポ、アッチェレランド、リタルダンドといったところでしょう。あとは、メトロノーム・テンポの表記(四分音符を120で、というような)くらいでしょうか。

私たちは、楽譜に書いてあるテンポに忠実に弾こうとします。それは、作曲者の意図を尊重するからですね。ただ、ややもすると、譜面にリタルダンドしろと書いてあるからリタルダンドしているんです、ということにもなりかねません。

テンポが変わるということは、それによって新たなことを表現しようとしているわけですね。テンポが変わったからといって、表現がどのように変わるというのでしょうか。その答は、テンポの速さ遅さをメトロノームの数字から離れて感じてみることを通じて見えてくるのではないでしょうか。

例えば、電車が駅に近づくとスピードが落ちてきます。その駅が久しぶりに戻ってくる故郷であれば、「ああ、やっと着いた」という安らかな感情も生まれるでしょうし、その駅が受験会場であれば、「いよいよ試験だな」と気持ちが引き締まるのかも知れません。

普通の速さで話している人が、「だ・か・ら・さ」と、そこだけゆっくり話せば、じれったいと思っているのかも知れませんが、それが「じ・つ・は」だと、言いにくいことをこれから話そうとしているのかも知れませんね。

このように、普段の生活の中で遭遇するテンポの変化を見てみると、TPOに応じて様々に意味合いが変わってくることが分かりますね。音楽のテンポも同じように考えられないでしょうか。

曲の中でテンポが変わるところで、どのようにニュアンスが変わるのか、その都度特に意識して感じるようにするといいのかも知れませんね。

このようなテンポの感じ方は、譜面の中で指定されているテンポの変化だけでなく、メロディーライン、和声展開から自分が受けるイメージを表現していくために、隠し味程度に使っていくのも楽しいですよね。
by violink | 2004-04-25 02:00 | Expression | Comments(0)

弓を弾ませる弾き方について(リコシェ編)

こういう弾き方はいろいろありますが、今回は、リコシェという弾き方についてです。これは、ダウン1弓の中で、何回か弓を弾ませていくつかの音を弾くものですが、弓を弦に落とすのは一回だけで、あとは弓が持っている弾力に任せる弾き方ですね。

パガニーニのバイオリン協奏曲第1番の第3楽章とか、身近なところでは、ゴセックのガヴォットにも出てきます。この弾き方が上手くいくかどうかには、実は、楽器自体の発音の敏感さが絡んできますが、ここでは無視することにして、右手の動きに集中したいと思います。

さて、普通、リコシェで弾く音というのは、同じ音価の音が数音が並んでいるパターンであり、符点のリズムのように音価の違う音が並んでいることは、まずありません。そこで、弓を均等に弾ませることができるかどうかがポイントになってきます。

まず、右手の力を抜いて(=弓をただつまんでいるだけ)、弓を自然に弾ませる(=最初だけわざわざ弓を弦に落とす動作をして、その後は弓の弾力に任せる。)と、どうなるでしょうか。一回弾んだだけで二度と戻ってきません。これでは、いくつかの音を弾けないので、跳ね返ってきた弓を右手の人差し指でコントロールして、また弦にぶつかっていくようにします。このときの人差し指の使い方で、弓が弾む速さがコントロールできます。

さて、弓が弾む速さの話になってきましたが、これはまず、どのくらいの高さから弓を弦に落とすのかで変わってきます。それから、上に書いた人差し指の使い方でも変わります。この辺の感覚は、いろいろ実験してみると簡単に分かると思います。

もう一つ大切なことで忘れがちなことは、弓をタテに動かすスピードです。ボールを弾ませるときと同じように、弓を弾ませるときも、放っておくと最初が一番高くゆっくり弾み、そのうちに徐々に低く、徐々に速く弾むようになってきます。これは、同じ音価の音を数音弾ませて弾くには、都合の悪いことなんですね。

弾ませている間に弓のスピードを少し上げてみましょう。そうすることで弓は弾むためのエネルギーをもらって、弓が弾むときの高さやスピードがキープできるんですね。実はこのことを意識するだけで、リコシェが上手く弾ける可能性がとても高くなってきます。

弓の毛の張り方は、弓の弾力性を左右しますので、そのことも研究してみると何か発見があるかも知れません。(ただし張り過ぎないように。私の場合は、弓を張った状態で、弓の中央部分のスティックと毛の間の距離は4~6ミリくらいです。)

要は、弾力性のあるものを弾ませるときであれば、何にでもあてはまるようなことを、よく理解しながら練習するということですね。
by violink | 2004-04-24 08:35 | Bowing | Comments(2)