作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
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余計な力を使わないで楽器を支えるには

楽器はある程度きちんと支えておかないと、演奏中に動いてしまい、とても弾きにくいものです。しかし逆に、楽器を持つ、ということを意識しすぎると、楽器を固定する、というイメージに囚われてしまい、ガッチリと顎のところで楽器を挟んだり、左手でネックを握ってしまうような感じになりがちですね。

その結果、余計な力が入り、本来もう少し楽に弾けるはずなのに、結構しんどくなったりします。そういう状態であまり熱心に練習を重ねると、筋肉痛その他の兆候が出てきてしまうこともありますね。

そういう状況にならないようにするには、どうすれば良いでしょうね。私の場合は、楽器は滑らないようにする、という感じで捉えています。更に言えば、楽器を弾いているときに力の加わる方向は、実は限られているので、そういう力の向きに対して滑らないようになっていればよい、ということになりますね。

では、弾いているときに加わる力の向きとは、どの方向でしょうか。それは、どんな力が加わるのかを観察してみると分かります。ボーイングで引っ張られる力、ポジション移動で上がるときや下がるときに加わる力、ヴィブラートのかけ方によってかかる力がありますね。

これらの力のうち、ボーイングで引っ張られる力は大したことはありませんが、それ以外の2つの力は、楽器を動かしてしまうくらいの力の大きさがありますので、その動きで楽器が滑らないようにする必要があるわけですね。

これは、経験として感じていくほかはないと思いますが、要はそういうことだと思います。逆に、どの方向から引っ張っても押してもビクともしないように固定する必要はない、ということですね。
by violink | 2004-11-30 20:10 | Relaxation | Comments(4)

弓を弦に置く角度について

弾き始めからきれいに音を立ち上げるためには、弦の上に弓を置く瞬間に気をつける必要がありますね。そのときの観点として、どこを、どのくらいの重さで、どのくらいの速さで弾くか、ということに気を付けるということは、以前のメモにも書いたと思います。

このうち、重さに関することが今回の内容です。タイトルを「弓を弦に置く角度」としたのは、弓を弦に乗せる重さを右手がきちんと感じ取れるためには、弓を弦に直角に下ろす必要があるからです。直角というのは、弓が動く方向に対して直角ということです。

要は、弦の上に乗る重さは、手で押しつけるというよりも、まずは弓の重さですので、それがどの程度のものかをきちんと感じながら、弓を弦の上に置くことが必要なんだと思います。そのためには、弓が直角に弦に降りるというか、弓先と弓元が同じ動きをして弦の上に弓が乗るというか、そういうことが大切なのだと思います。

ときどき、手首のところで回転運動をして弓を弦に乗せるというやり方も試してはみるのですが、このやり方だと、弓の重さがどのように弦に乗ったのか、結構分かりにくいと思います。

イメージ的に言えば、ダウンで弓元から弾き出すときでも、弓先の動きを意識しながら弓を弦に下ろすという感じでしょうか。イメージの持ち方は人それぞれかも知れません。

あとは、弓を寝かせないことも、弓の重みをきちんと弦に乗せるためには重要ですね。これも前に書いたことがあったと思います。

この直前のメモで、弓を弦に乗せるタイミングについて書きましたが、音を出す直前に弓を弦に置く場合でも、基本的に弓は直角に弦に降りるように心がけてみるとよいように思いますね。
by violink | 2004-11-30 19:50 | Bowing | Comments(0)

弓を弦の上におくタイミングについて

音の出だしを上手くやることが、その音をきれいに鳴らすためにとても大切であることは、前にも書いたことがあります。今回は、そのためのコツの一つです。

弓を弦の上に置くタイミングは、本来、いろいろあってよいと思います。やってみると分かることですが、例えば、音を出す5秒前に弓を置くのと、0.1秒前に弓を置くのでは、出てくる音の緊迫感が違う感じがしませんか。とてもクリアなアクセントをつけたいときなどは、音を出す直前に弓を置いた方が、そういうニュアンスがつきやすいように思います。

逆に、静かなメロディーを弾き出すようなときは、余裕をもって弓を置いたほうが、それらしい音を出しやすいですね。

さて、そういうわけで、欲しい音のニュアンスによって、弓を置くタイミングを工夫することができると思います。ただし、音を出す直前に弓を置くのは、そうでない場合よりも不安定になりやすいので、音の出だしでも失敗しやすくなります。失敗して雑な音が出たのを、アクセントがついたのと勘違いしないように、自分のセンスをよく磨いておく必要がありますね。

それから、同じようなニュアンスのところは同じくらいのタイミングで弓を置くように心がけると、今度は、音の出だしが安定してくると思います。

曲にはそれぞれ拍子なりテンポなりがありますし、また、音符の前後関係によって、十分余裕をもって弓を置ける置けないということがあると思いますので、実際には、そういうこととの兼ね合いも考えて、弓を弦の上に置くタイミングを決めるといいと思いますね。
by violink | 2004-11-30 05:48 | Bowing | Comments(0)

左手のピチカートについて

左手のピチカートは、技巧をひけらかすような曲にしか登場しませんので、そういう曲がお好きでない方は、そもそもこの奏法自体にご縁がないかも知れません。(そういう私も、あまりお近づきになりたくない奏法です。)

この奏法は、原理はとても単純なのですが、何しろ、①左手の指で、しかも、②指板からほとんど離れていない弦を、③隣りの弦に触らないように気を付けながら、という3重の壁を乗り越えないとそもそも弦をはじいたことが聞こえすらしない、という悲しい奏法です。

ところで、この奏法は、弦をはじく指の違いによって相当事情が違ってきます。中指、人差し指に比べて、薬指、小指という順に問題が多くなってきます。要は、指の力ももちろんですが、弦をはじくときに指が動くべき方向と、普段弾いているときに指を弦から離す方向とが微妙に違う点が重要で、特に小指の場合は、弦をはじきやすい方向に小指を離すのが難しいと思います。

その理由の一つは手の構造自体にあると思いますし、別の理由としては、小指は指先のクッションが余りないので、指を立てて弦をはじこうとすると爪に当たってしまいやすい、という事情も絡んでくると思います。

このように、左手の小指でのピチカートがなにしろ難しいので、この奏法の練習をする場合は、小指の練習を相当やる必要があると思いますね。ただし、練習するとは言っても、特殊な奏法ですし、こればかり練習するのも何ですので、一回当たりの練習量はある程度限定した方がよいとは思いますが。

さて、練習で気を付けるべきことは何でしょう。私なりには、①はじく以外の指はできるだけ柔軟にしておくこと、②はじくスピードを素早くできるようにすること、③はじく方向を工夫するために肘の入れ方を工夫すること、くらいでしょうか。後は、隣の弦に触れないような工夫だと思います。(例えば、隣の弦の音がしなければよいので、ピチカートに関係のない指を軽く隣の弦に触れて、仮に一緒にはじいてしまっても音にならないようにしておく、というのも一つのアイディアかなと思いますね。)

何れにせよ、この奏法は極めて特殊なので、あまりご縁がなくてもよいのかなとは思いますね。。。(笑)
by violink | 2004-11-19 12:55 | Fingering | Comments(0)

ヴィブラートの動きのイメージをつかむために

バイオリンの表現力をフルに発揮しようとすると、音色のコントロールが重要で、これに関係することでもあるヴィブラートのコントロールがとても大切ですね。モノの本によれば、ヴィブラートには指・手・腕のヴィブラートの3種類ある、という話です。

このように簡単に割り切れれば、少なくとも理解はしやすいのですが、実際にはこれらの3種類のヴィブラートは、きれいに区別されるものではなくて、どのようなヴィブラートでも指から腕までの全体が関与していると思います。そして、ヴィブラートの細かさ・速さのコントロールは、これらの部分がどのようにヴィブラートの動きに関わっているかの違いとして理解できると思うんですね。

さて、初心者の人がヴィブラートをかけようとすると、手首の関節のところがクニクニ動いてしまって、手自体は動いているのに音は揺れない、という状況にしばしば遭遇します。これは、実は、初心者の人に限られることではなく、ある程度勉強した人でも、例えば、発表会などで緊張しているときに、同じような状況になることがあります。

なぜ上手く行かないのかというと、それは、一言で言えば、指先から手、腕が上手くシンクロしていない、ということになるのだと思います。シンクロとは、簡単に言えば、どこを支点にして動かすのかということです。動き自体は腕から来るのが自然で、逆に、細かい動きをするために腕は動かさない、などと頑張ると却って上手く行かなかったりします。

さて、支点の違いが指・手・腕の関与の仕方の違いになり、ひいては、ヴィブラートの幅や速さの違いになる、ということは、もう少し具体的に言えば、細かいヴィブラートは指の付け根の関節が、もう少し大きなヴィブラートでは手首が、そしてもっとも幅広いヴィブラートでは肘の関節が、ヴィブラートの動きの支点になるというイメージですね。

この支点の存在を意識してみると、ヴィブラートの動きを身体で覚えやすくなりますね。(尤も指のヴィブラートというのは、若干特殊かなという気もしますが。)こういうことを、たまには意識してみると、新鮮な気持ちで練習できるのではないでしょうか。。。(笑)
by violink | 2004-11-19 06:20 | Vibrato | Comments(0)

筋トレとストレッチ

左手の指を筋トレで鍛える、という話をよく聞きますね。それで、例えばハンドグリップのような器具を使ってみたりします。(指一本ごとにボタンを押すときにバネの反動で力が要る、あれです。)私も使ってみましたが、どうもイマイチでした。

左手の指が速く動かない、とか、左手の指(特に薬指や小指)が指板の上で弦をしっかり押さえられない、というのは、私の経験からは、指の力の問題というよいりは、①力がいらないときに脱力をすばやく出来るかどうかと、②弦を押さえる指とその他の指との独立性の問題の方が大きいという気がしています。

指の付け根から指先までの動きは指の筋肉の働きでコントロールしていますが、バイオリンを弾くときの左手指の動きは、ハンマーのようなものであって、第一、第二関節のところは動かないので、指の筋肉の伸縮はないわけですよね。この筋肉が弱いとなると、そもそもハンマーとしての形を維持できないわけですから、多少、筋トレの必要があるのかも知れませんが、日常生活が普通に出来ていれば、そういうことはないはずですね。

さて、①の脱力をすばやくする話は、以前にも書いたことがあると思います。そこで、今回は、②の指と指の独立性の話をしたいと思います。

隣り合った2本の指が、どの程度独立して動けるかをみてみると、人差し指-中指、中指-薬指、薬指-小指、の順に独立した動きが難しくなっていきます。そして、このことがバイオリンを弾くときの左手の動きにも影響していると思うんですね。特に重音やトリルなどで、それが分かります。

そこで、このような隣り合った2本の指の独立性を高めるための準備練習として、ストレッチのような方法があると思うんですね。これには、楽器を持ってやる方法と、楽器を持たずに出来る方法とがあると思います。

詳しく書くとごちゃごちゃしてきますし、たまには、皆さんの方で想像してみてください。。。(笑)。今後、ご要望が多ければ、この場でもいずれ(私なりの方法を)御紹介したいと思います。
by violink | 2004-11-18 00:59 | Practise | Comments(0)

ハイポジションでの下行のポジション移動

ポジション移動というのは、上がるのと下がるのとで、微妙に手の動きが違うのが普通です。低い方のポジションで言えば、一番分かりやすいところでは、左手の親指の動き方の違いがありますね。上がるときには手のひらと一緒に上がりますが、下がるときは一瞬先に降りてきます。(更に言えば、下がった後のポジションでの親指の位置に、先に親指が行き着いて、それに手のひらが付いてくる、という感じでしょうか。ホンの一瞬のことですけれど。)

ところが、高いポジションでは、コトはそれほど単純ではありません。手のひらが楽器に接触する仕方が、ポジション毎に変わってきてしまうので、低いポジションの中でポジション移動する場合に比べて、手の動き(=手のひらも腕も)が複雑になってきます。

このため、高いポジションの中でポジション移動をするときには、上がるのと下がるのとで相当手の動きが違ってくる方が、安定した動きをするためには自然であるように、私には思われます。

これは、文字にするのは却って分かりにくいのかも知れませんが、要は、上がる時には腕全体で上がっていくのに対して、下がる時には、親指を軸にして手のひらだけが先に移動して、その後のどこかの段階で、腕の位置のつじつまを合わせるということです。(言っている意味、分かりましたか。。。?)

言い換えれば、手のひらを開いている状態から閉じた状態にするようなイメージですかね。どう言えばよいでしょうか。。。(と、聞かれても困りますよね。(笑))

あくまで、私の場合は、という話なので、念のため。。。
by violink | 2004-11-18 00:57 | Shifting | Comments(1)

小指のヴィブラート

ヴィブラートをかけるときに、結構悩むのは小指のヴィブラートですね。ただでさえ力が入りにくいのに、きちんと押さえながら揺らすというのですから、これは大変です。それで、一生懸命力を入れてみるのですが、そうすると指が突っ張ってしまって音が揺れない。。。ということで、小指のヴィブラートは何気なく諦めて、薬指で代用することが多くなってきたりしますね。

もちろん、特にハイポジションでは薬指の方が小指よりも高い音に届きやすいようなこともあって、薬指で代用することはそれなりに有用なのですが、そういうことが常態化すると、小指を鍛える機会がなくなってきて、退化してしまいます。。。(というのは冗談です。)

というわけで、小指も積極的に使っていきたいわけですが、小指のヴィブラートが上手くかからないときに、気を付けてみたらよいと思うのは、小指以外の指のことです。ガイディング・フィンガーとか重音の関係で、小指以外の指も弦を押さえている場合があり、そういう指は仕方がないとして、それ以外の指に気を付けてみます。

このような音に関係ない指に力が入っていないかどうか、ということですね。小指に気を付けていると、知らず知らずのうちに小指以外の指にも力が入ってきてしまうことが多いです。そうすると、小指にも力みが出てしまうんですね。

他の指をリラックスさせることで、小指に力が乗るし、手首が柔らかく動きやすくなるので、小指のヴィブラートもかかりやすくなると思いますね。
by violink | 2004-11-18 00:56 | Vibrato | Comments(0)

パガニーニの難曲を弾きこなすには

さてさて、今回のタイトルはいささか過激なものになりましたが、私自身、パガニーニの難曲とはほとんど無縁の存在ですので、大上段に構えてパガニーニの弾き方を伝授申し上げる立場にはございません。

それなのになぜこのタイトルなのかと言えば、「超絶技巧」=難しいテクニックとイメージして、ことさらに難しく考えてしまうことが多いからです。

最近の世の中では、ポジティブ思考というのがはやっているようで、困難な局面も前向きに考えていくことで解決法がみえてくるというのは、なかなか心強い話ではあります。(と、簡単に受け入れてしまう人のことを「おめでたい人」という人もおりますが。)

さて、超絶技巧のパガニーニですが、所詮、ヴァイオリンという楽器、左手が動けるエリアも右手が動けるエリアも、初心者にとっても巨匠にとっても全然変わらない中で、その動きの精度の高さが超絶技巧を生み出すわけですね。(筋肉が固くてそもそも指が伸びない回らないということはあるかも知れません。。。)

精度を上げるにはどうするか。。。それは、途中の障害物をできるだけ少なくするということです。ここでいう障害物とは。。。余計な動きのことですね。例えば、分かりやすいところでは、弓の移弦の角度とか、左手の指を指板からどのくらい高くまで上げるか、というようなことですし、もう少し複雑になると、このフィンガリングとあのフィンガリングではどちらが楽か、というようなことも含まれてきます。

要するに、余計な動きをどんどん取っていくこと、必要最小限のものだけを残していくことで、これまで弾けないと思っていたものが、ある程度簡単に弾けたり、少なくとも弾くメドが立ってきたりするんですね。

ルッジェーロ・リッチという超高齢のパガニーニ弾きのビデオを見たことがありますが、この人の場合、左手の指はヒタヒタと指板の上を這うように動いていましたし、右手の弓の移弦では、弓が動く代わりに楽器の角度(=身体や首の角度と)が変わっていたりしました。これをそのまま真似するわけには到底行きませんが、一つのヒントがあるように思いました。高齢の名手の演奏は、若手の名手の演奏に比べて、一つ一つの動きに無駄がない場合が多いと思うんですね。

話は若干飛躍しますが、頭で「難しい」と考えることは、実際に難しくなってしまう場合があるんですね。あえてそんな先入観で自分を縛ってしまうこともないのかな、というように思います。

ところで、タイトルに戻りますが、パガニーニというのは超絶技巧があれば弾きこなせるのかというと、私はそうは思いません。超絶技巧をさらさら弾いたのでは、淡泊すぎてパガニーニにならないように思います。難しいことを何とかやりこなしている(やりこなせている)という見せ方も必要なように思うんですね。サーカスの綱渡りを、両手を横に広げて重心を取るようにして、ときどき歩みが速くなったり遅くなったりするから、観客は固唾をのんで見守るわけで、これが普通に歩くようにサラサラと渡られると、面白みも有り難みもないように思います。

さて、皆さんにとってのパガニーニの名演は、いかに。。。?
by violink | 2004-11-15 12:43 | Fingering | Comments(2)

肩当てを使うかどうか

肩当てを使う目的は、楽器をより安定して支えることですね。ですから、肩当てがなくても楽器を上手く支えられる人は、肩当てを使う必要はないということになります。それは、その人の骨格に多分に依存するもので、ある人は肩当てなしで問題なくても、別な人は肩当てがないと弾けないということもあります。首の長さも関係しますね。首の長い人の中には、肩当てがないと弾けないという人も多いと思います。

さて、肩当てを使うかどうかは、そのような弾く人の骨格などの事情によって判断されるのが普通だと思いますが、そのほかにも知っておきたいことがあると思います。

まず、肩当てを使う使わない、または、肩当ての違いによって、楽器の鳴り方が変わるということです。それは、裏板に触れる構造のものであるかどうか、というだけではないようで、私もよく理由は分からないのですが、とにかく、違う肩当てを使うと音が違うんですね。

それから、肩当てを使うのと使わないのとでは、楽器の構え方そのものが大きく違ってくるということです。肩当てを使うと、楽器を顎と肩とで挟む感じになると思いますが、肩当てを使わないで支える場合は、楽器の支えの一部に左手(の特に親指)が関与して、顎のところでは、挟むというよりも滑り止めという感じになる場合があります。(というか、そういう持ち方をする場合には、骨格の事情を考慮しても、肩当てを使う必要がない場合があります。)

このことは、どちらかといえば、そもそも楽器をどう構えるかが先に来る話で、肩当てを使うかどうかということに関連付けて考えることでもないので、ここではあまり深入りしません。ただ、楽器の構え方も上記のような違いがあると、楽器の鳴り方も相当変わってくるのは確かです。

そのような、一見、楽器の鳴り方とは直接関係しないように思えることも、結構、音に出るということの一例として捉えていただければいいかなと思います。
by violink | 2004-11-12 23:40 | Others | Comments(0)