作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
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BOSEのイヤフォン

BOSEから音質のよいイヤフォンが出ましたね。価格は1.5万円前後と高いですが、イヤフォンとは思えないほど生々しい(=良い意味です)音が楽しめます。

ヴァイオリンを弾く人間からみると、弾き出しの瞬間に入る音や、ハイポジションでのハーモニクスで聞こえる弓が弦を擦る音など、普通のイヤフォンではカットされてしまうような音が、当たり前のように再生されるところが、素晴らしいと思いました。

また、ヴァイオリンの音質そのものが実際の音質に近いのでしょうか、地下鉄の騒音の中で聴いても、騒音の中から、ヴァイオリンの音の存在が感じられます。確かに、静かなところで聴く音のように、あらゆる音の成分が聞こえてくる、という感じではありません。しかし、そのような騒音の中でも、音の手応えは伝わってきます。

音のスピード感が感じられるのも、臨場感があって良いですね。

他のメーカーの高価格製品は、原理は共通で材料で違いを出している(例えばチタン合金や木材を使うなど)ものが多い中で、BOSEのイヤフォンは、構造で勝負していますね。それだけ、研究開発に手間がかかっているということでしょうか。(←これは想像です。)

何れにせよ、このイヤフォンのお陰で、通勤中の「練習」がますます楽しくなってきました。これで、イヤフォンで気になる製品は、アメリカ製の(何でしたっけ?)無骨なデザインのものだけになりました。
by violink | 2007-03-16 06:48 | Others

パガニーニのカプリス1番(右手編)

さて、いよいよ右手編です。(とは言っても、左手編が終了したわけではありません。もうお気づきかも知れませんが、左手編も日々(?)拡充しているところです。)

最初のアルペジオを上手く弾くためには、まず、弓をどの位置で弾ませるか、そして、最初の弾き出しのところは、どのくらいの高さから弓を弦に落とすか、という単純なことから始めます。左手は必要ないので、開放弦か最初の音型にでも決めて、ひたすら右手の「実験」に集中します。何回やっても同じ動きが出来るようになることがポイントです。

ちなみに、弓を弦に落とす動きは、この冒頭のところだけでなく、このアルペジオが戻ってくるところ全て必要になってきます。ただし、そのための準備に使える時間の長さは場所によってマチマチなので、冒頭が弾けたからといって他の箇所が弾けるわけではありません。そこで、冒頭の練習でも、この準備をできるだけ素早くやるように心がけてみます。もちろん、実際の演奏ではそんなに素早くやる必要はありません。

また、アルペジオを弾くときには、弾くスピードと重視する音の違いによって、肘の位置を変えることが考えられます。普段の練習では、音程や弓を弾ませることに注意が向かいがちですが、肘の位置をいろいろ工夫すると、4音のバランスが変わってくるので、いろいろ試行錯誤してみるとよいのではないかと思います。

アルペジオを弾くときの肘の位置は、①メロディーラインがある場合は、メロディーを弾いている弦に合わせて、②メロディーラインがない場合は、4弦にまたがるアルペジオであればAD線の重音を弾くときに合わせて決めるのが基本だと思います。ただし、この曲の場合はどうでしょうか? 僕は、今のところ、A線かAE線の重音を弾く位置でやっています。弓を弾ませるときの初動はG線で弾き返すところで生まれるのですが、これがやりやすいということと、アルペジオに続く動きがE線上の音型であるというのが、その理由です。



(つづく ←これも、永遠に「つづく」のままだと思います。(笑))
by violink | 2007-03-06 06:34 | Practise

パガニーニのカプリス1番(左手編)

パガニーニのカプリスと言えば、超絶技巧の24曲で、アマチュアの手に負える代物ではない、という見方も当然あるわけですが、そこはアマチュアの特権で、敢えて挑戦してみることにしました。挑戦するからには、上手く仕上げたい。。。

どんな曲でもそうですが、まずは左手の問題と右手の問題に分離して練習することを考えます。特に、カプリスのように、右手・左手の両方に困難な要素がある作品では、なおさらだと思います。

また、曲全体を一気にさらっていくのではなく、求められているテクニックの違いに応じて、いくつかのパーツに小分けにして練習をしていくようにします。この作品の場合は、概ね、次のように分けてみます。(数字は小節番号です。)

1-14前半、14後半-16前半、16後半-23、24-26、<27-37>、38-43、44-50前半、50後半-52前半、(52後半-59)、(60-67)、68-76

( )で括ったパーツは、まずは重音を除いた箇所を練習し、逆に、< >で括ったパーツは、重音の箇所だけを取り出して練習するようにします。これが、練習を始めるに当たっての基本方針です。

まずは左手の練習を優先することにして、弓を持たずに弦を弾(はじ)きながら、フィンガリングが簡単に決まるところと、悩むところの振り分けをします。悩むところは、実際に楽器を構えて弾いてみて、いろいろな指使いの中から一番自然なものを、とりあえず採用します。

こうしてフィンガリングを決めるときには、細かい音程の違いは気にせずにやります。フィンガリングを決めてから、パーツ毎に右手を付けて練習します。そのとき、右手の弾き方はできるだけシンプルにし、神経が左手に集中するように、そして、音程に集中するようにします。

この段階で、音程が上手く取れないところは、必要に応じて、補助練習を併用します。上手く行かない理由(指が伸びきらない、指が他の指の動きにつられるなど)を見極めて、それを取り除くためのトレーニングを併用します。

左手の練習ではヴィブラートはかけず、ポジション移動のところは常にガイディング・フィンガーを意識して練習します。ただし、ガイディング・フィンガーを使用することでポジション移動中の音が聞こえることを最小限にするため、できるだけ脱力して、移動を素早くやるように心がけます。

このような練習を、最初に決めたパーツ毎にやっていくことで、左手の問題は解決していきます。特にこの作品は、音楽的な表現を考えるよりも、全ての音をクリアに出すことがポイントなので、ヴィブラートの研究を行う余地はあまりなく、その点は楽だとも言えますね。

ところで、最初のアルペジオについて、いくつか補足。

まず、アルペジオの音程は、基本的に旋律の音程ではなく和音の音程であるべきなので、4つの音の塊を2+2+2に分けて重音として練習するのが効果的ですね。弓を飛ばす練習は後にします。

それから、2つ目のアルペジオ、Dis-Fis-H-Fisですが、これは指が苦しい音程です。3本の指を拡張しないと音程がとれません。こういう場合は、3本の指を常に指板の上にキープするのではなくて、うち1本は浮かせてとか、多少、重心の傾け方を工夫すると、格段に弾きやすくなったりしますね。

もう一つ、5小節目などに出てくる4(32分♪)+2(16分♪)の動きで、後の2つの音のフィンガリングですが、最初の例で言えば、直前のA(3)を弾いてから、素早く(1)で取り直して(=ガイディングフィンガーとして)、Cis(3)+E(4)というようにやると、かなり弾きやすく感じます。これのいいところはポジション移動する距離が短くて済むことです。もちろん、(1)は音として聞こえてはダメで、頭の中で音を出したフリをしてやることが大切です。

次に、下行の重音の練習について。

29小節目以降に時々出てくる下行の重音は、24の音程には注意が向きやすいですが、13の音程は疎かになりやすいです。また、左手の動きとしても13をベースに24が取れる方が楽です。そこで、単純に下行で練習するのではなく、13-24の組合せで重音2個単位で弾きながら下りてくるように練習するのがよいと思いました。

こういう箇所は漫然と繰り返しても上手くいくはずはなく、まず、出来ていない!ということを自分自身に見せ付けるために、右手はスラーにして、ひたすら左手に注目してみます。すると、重音を弾く2本の指の動きにズレがあって、指板に同時に下りていないことがよく分かります。まずはスラーできちんと重音のつながりが聞こえるようになることが先決です。

(つづく ←永遠に「つづく」のままだと思います。(笑))
by violink | 2007-03-01 19:58 | Practise