作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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長くて速いパッセージを上手く弾くには

長くて速いパッセージは、そのパッセージの中の個々の音がクリアに聞こえにくいと思います。それは、弾く方に自信がないことの裏返しであることも、往々にしてありますが、そういう気持ちの問題は別にしても、実際に、たとえば、スラーの中の個々の音は聞こえにくい面はありますね。

まずは、頭の中できちんと歌えるかどうか。これがクリアできないと、その先はありません。というのは、頭の中で歌えないと、一回一回の練習の中で、上手く弾けたのか、どこに問題があったのかを見極めることができないからです。

その上で、長いパッセージの中で音符のグループをいくつか作り、グループ毎に意識を切り替えながら弾いてみるのが効果的だと思います。グループの作り方は、ある程度規則性があった方がよいと思います。例えば、サラサーテのチゴイネルワイゼンの最初の方に出てくる、G線の開放弦から始まる4オクターブの上行のパッセージは、GHD、GHDとか、GHDGHDとか、音のグループをイメージして、その最初の音を意識しながら弾くようにすると、上手く行くかも知れません。
by violink | 2011-01-16 10:49 | Phrasing | Comments(0)

マスター・クラスを聴講して

本日、とある高名な先生のマスター・クラスを聴講してきました。曲目はチャイコフスキー、メンデルスゾーン、シベリウスのコンチェルトです。

3人の受講生は、皆さん10代後半の将来を期待される学生さんたちで、それぞれ完成度の高い演奏をされていました。先生は、それぞれの作品の特徴を踏まえて、いろいろな音楽的な面からのアドヴァイスもされていましたが、技術的な面で、3人に対して共通してアドヴァイスがあったことは、合理的なボーイングやフィンガリングの提案です。

同じ効果が期待できるなら、ミスなく弾ける可能性の高いボーイングやフィンガリングがよいに決まっていますね。それが分かっていても、自分で考えるボーイングやフィンガリングは、自分が習ってきた先生の考えや、自分自身の経験の中から、ある程度決まったパターンのものになるのだと思います。

マスター・クラスのように、第三者たる先生からのアドヴァイスは、その意味で参考になりますね。私にとって参考になったポイントは、以下のようなことでした。

<ボーイング>
①全ての音で弓を返すのではなく、ダウン・ダウン、アップ・アップのような弾き方が楽なこともある。
②スピッカートのニュアンスは弓の寝かせ方によっても変わる。
③音量のために弓を駒に寄せ過ぎると音色がきつくなり過ぎるので注意。

<フィンガリング>
①シフティングでなく指の伸ばし(特に4)でとることによって楽に弾ける場合がある。
②弾いた後で指を指板に残しておいた方が弾きやすい場合がある。

<その他>
①フレーズの中のクレッシェンド、デクレッシェンドの音量のコントロールに気をつける。
②フレーズの中の同じ音形の音程が段階的に高く(低く)なる場合は、その音形ごとに意識して歌っていくようにする。
②フレーズの中の一音一音を歌うヴィブラートは、一音を狙ってかけるヴィブラートのように細かく速くならないように気をつける。

いろいろ気づきの多い機会になりました。これからも、できるだけ機会を作って、聴講してきたいと思います。
by violink | 2011-01-15 23:41 | Motivation | Comments(0)

インテンポの中での揺らぎ

テンポと言えば、楽譜に指定されているテンポのことですね。速度標語であることもあれば、音符当たりの数字(1分間にその音符がいくつ入るか)であることもあります。

例えば、8小節間のフレーズが目の前にあるとして、これを厳密にインテンポで弾くとどうなるでしょう。そもそもテンポ設定が速い場合や、細かい音符が続く場合は、むしろ厳密にインテンポで弾く必要がありますが、逆に、ゆったりとしたフレーズでは、インテンポの中でのテンポの揺らぎがあって、初めて音楽らしくなってきます。

これは、例えば2拍とか3拍とか、そのフレーズを構成している小さなパーツ毎に微妙にテンポを揺らしているためですね。音から音に移るタイミングや、最初の音を弾き出すタイミングを多少インテンポより前後させることで、同じフレーズでも、いろいろなニュアンスを帯びてきます。

そのような微細なテンポの調節によって、同じフレーズでありながら、素っ気なくもなれば色彩豊かなものにもなります。いろいろ工夫してみると楽しいですね。

なお、同様のことは、テンポだけでなくダイナミクスについても言えると思いますが、ダイナミクスについては、別の機会にしたいと思います。
by violink | 2011-01-12 12:41 | Expression | Comments(0)

音程で色彩感を表現するために

同じフレーズでも、音程のとり方一つで明るくも暗くもなりますね。音程を高めにとれば明るめ、低めにとれば暗めのイメージになるといわれます。そのときの重要なポインは半音の音程ですが、基本的な捉え方として、半音の音程は全音の1/2ではなく(たとえば、Esの音程はDとEのちょうど真ん中ではない)、高めか低めのどちらかになるべきものだと思っています。

これは、①音階の中の半音(たとえばC-durのE、H)と、②曲中にいろいろ出てくる半音、の2つに分けて捉えられると思います。

①音程の中の半音
C-durのEとHは、それぞれF、Cに寄せて狭い音程でとるのが普通ですね。これによって、スケールが引き締まって聞こえます。(ただし、これは旋律を弾くときの音程で、和音を弾くときは事情が変わります。)こうした半音を広めにとりがちですが、広い音程でとる(E、Hを低めにとる)と、何となく緊張感のないイメージが醸し出されます。(憂鬱なニュアンスを持つ旋律などでは、敢えてそのようなイメージを狙うことがあるのかも知れません。)

②曲中にいろいろ出てくる半音
①の応用ですが、その半音がどのようなスケールの中で出てくるか(①に関連します)、ということだけでなく、伴奏形との関係も加わって、響き全体として自然に聞こえる半音の音程が決まってきます。旋律が自然に聞こえる音程と、和声が美しく響く音程が時として異なるため、前後関係や音価の長さなどを考慮して一方に妥協する必要も出てきますね。

いずれにせよ、バイオリン弾きにとって、音程は、画家がパレットに取り出す絵の具のように、よく考えて最良と思えるものを選ぶ、というプロセスが伴うものだと思います。あまり考えすぎると頭が痛くなりますが、「音のパレット」を豊かにする作業自体は楽しいものです。

その作業の一環として、CDの演奏を聴き比べてみると、同じフレーズなのに人によって音程が様々であることがわかります。正しい間違いではなく、表現したいイメージの違いとして聞き比べると、表現の手段としての音程が、よりはっきりみえてくると思います。
by violink | 2011-01-10 10:02 | Pitch | Comments(0)

弓元・弓先以外の場所から弾き始めるときに

ボーイングを決めるときには、ダウン・アップだけでなく弓元・弓中・弓先のどこを使って弾くかも考えますね。弾き始めるのは、弓元か弓先が多いと思いますが、それ以外にも、弓先1/3とか弓元1/4とか、弾き始める弓の場所を工夫することがあると思います。

弓のどこからでも弾き出せる技は、意識して練習しないと身に付かないと思いますが、この技があると、音価に応じた弓幅を使える可能性が高くなるので、フレーズ感を表現しやすくなるなどのメリットがあります。基本は、弦の上に弓を置いて安定してから弾き出す、ということですが、弓を置いている時間を最小限にする、言い換えれば、弦に触れた瞬間に弾き出すことができるのが理想です。

そのためには、弓のその箇所で弾き始めるときの3要素(速さ、重さ、駒からの距離)をよくコントロールすることに加えて、弓が必要以上に跳ねないように、できるだけ弦に近いところから着地させるのがポイントですね。弓の弾力が邪魔をしないようにしてやる必要があります。

この奏法が上手くいくためには、弓自体の性能もかなり関係してくると思います。感覚的に言えば、1mmでも0.1mmでも弓幅に応じた音が出る弓であるとよいのですが。。。そういう要素も関わってくるので、こういう奏法もあるのだ、ということを頭の片隅に置いておいて、時々、練習の合間に思い起こしてみる程度がよいかも知れません。
by violink | 2011-01-10 02:24 | Bowing | Comments(0)

フィンガリング次第で楽々と

新しい曲の練習を始めるとき、まず最初にすることは、フィンガリングとボーイングを決めることだと思います。フィンガリングというと、大抵の場合、ポジションを決めて指番号が決まって。。。というアプローチだと思いますが、その結果、とても弾きにくいフィンガリングしか思いつかず、途方に暮れることもあります。

そこで、フィンガリングを決めるときのアプローチを多少緩めて、①同じポジションでも指の伸縮で広い音程をとる、②伸ばした指で音程をとった上でポジション移動を行う、③ハーフ・ポジションを活用する(①、②、③は独立したお話です)ことを許容すると、驚くほど簡単に音がとれることがあります。

もちろん、基本形は、ポジションを決めて指番号が決まって。。。ですので、これがきちんとできることが前提です。というのも、上に書いたことを実践するときに、音程の基準となる指がいつもはっきりしていることが大切だからです。それによって、基本形と伸縮形(とでも言うべきか)の違いを左手がきちんと認識することができます。

最近練習した曲の中では、たとえば、モーツァルトのコンチェルト第4番の第3楽章の途中で出てくる、D-Fis-H-Fis-D-H、B-Cis-E-Cis-E-Cis、H-D-Fis-D-Fis-D、Cis-E-G-E-G-Eで始まるフレーズ(どこだか分かりますか?)を弾く際のフィンガリングで、上記のアプローチを取り入れたところ、驚くほど弾きやすくなりました。

文字だけでは伝わりにくいかも知れませんが、フィンガリングを決める際の一つのヒントとしてお伝えすることにしました。
by violink | 2011-01-08 08:26 | Fingering | Comments(0)

「回転ボーイング」の極意

「回転ボーイング」と聞いてピンと来る人は、とある先生(もともとはヴィオラ)に習ったことがある人だと思います。(ここでは匿名にしておきます。)

ボーイングの基本練習の中でも最も基礎的な、ダウン、アップの全弓を、それぞれ何度も続けて弾くものです。ダウン、ダウン、ダウン、、、アップ、アップ、アップ、、、というような感じです。ダウンでもアップでも一弓を弾き切ってから、半円を描くように腕を大きく回してもとの位置に戻るので、回転ボーイングと呼ばれてい(るのだと思い)ます。

この練習は、あまりにもシンプルであるために、考えなしに繰り返すという悪弊にも陥りやすいのですが、その一方で、ボーイングの基本をマスターし確認するために、これ以上の練習はありません。それは、左手のことを考えない分右手の動きに集中できるということと、右手もシンプルなロングトーンなので、余計なことを考えず、発音の瞬間や、ロングトーンを弾いているときの脱力などに気持ちを集中できるからです。

特に、発音については、単にきれいに弾き出せればよいということではなく、弾き出した瞬間から楽器をフルに鳴らせるボーイングを目指す必要がありますし、また、駒から指板までの間のどこを、どのくらいの速さで、どのくらいの重みを乗せて弾くのか、いろいろな組合せを試行錯誤しながら研究することも必要です。

そのためには、余計な(=より複雑な)要素を取り払って、シンプルな練習に徹するのが得策ですし、「回転ボーイング」はその代表例だと思います。

「回転ボーイング」以外にも、シンプルな練習はいろいろありますが、数ある練習方法の中でも、手間がかからず、また、練習の最初の「儀式」にも最適です。自分のボーイングのアラを見つける手段にも使えるので、短い時間でも日常的に取り入れていければと思います。
by violink | 2011-01-04 15:53 | Bowing | Comments(0)

音程の狭さと音質の豊かさ

昨年もすっかりご無沙汰してしまいましたが、みなさん、バイオリンの勉強は捗って(はかどって)いるでしょうか。今年は、いろいろ気づいたことを、できるだけブログ(またはTwitter)を通じて発信していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて、昨年末に、保存状態のよい1690年代のクレモナの楽器を弾く機会がありました。音の面で普段使っている楽器との違いを感じたのは、音程の許容範囲が極めて狭いことと、音量・音質のバリエーションが極めて広いこと、の2つだったと思います。

特に、音程が極めて狭いツボにはまったときの響きの広がり方は、普段経験できない規模のものでした。その結果、ヴィブラートも無理にかけようとしなくても、響きを揺らすような感覚できれいなヴィブラートがかかるように思いました。音程の上下でなく、響きの大小によるヴィブラート効果のようなものです。

ストラドほどの名器でなくても、構造上の問題がなく、また、調整がきちんとされている楽器であれば、音程のツボははっきりと認識することができます。その音程のツボを狭く深く開拓していくようなつもりで楽器を弾くようにすると、自分自身の音程感覚も磨かれますし、楽器も正しい音程に反応しやすくなりますね。

また、音程のツボを狭く深く開拓すればするほど、その周辺(=つまりごく僅かに音程がツボから外れている部分)で音質のバリエーションを増やすことができます。ほとんど音程に影響を与えずに、音のニュアンスだけを明るめ、暗めに持っていくことができるようになります。

今年は、こうした「気づき」をさらに推し進めて、実際の演奏の中でより自然に使い分けて行けるようになりたいものだと思います。
by violink | 2011-01-03 19:10 | Instruments | Comments(0)