作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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弓の弾き終わりを上手くやるには

フレーズの最後の音は、ダウンで弾き終わることが多いですね。その最後の音が、何となくやせ細って、平板で、名手が弾くように格好よく終わらない...そう感じたことはありませんか。

私も一時期それで悩んだことがあって、いろいろ研究しました。その時に分かったことは、次のようなことが起こっているために、最後の音を弾き切る前に、響きが止まってしまうということでした。それをざっくばらんに挙げてみます。

①弓先が指板の方に逃げている、②弓先で上手く腕の力が弓に乗っていない、③弓先で弓のスピードが落ちている、⑤最後の音への弓の配分がとても少ない、④ヴィブラートが音を弾き終わるより早めに止まっている、...

まだまだあるかも知れませんが、とりあえずこんな感じでしょうか。この中でも分かりやすいのは、①、③、⑤ですね。ただし、①については、右腕の長さに比べて弓が長いことが原因になっているときは、無理して弓先まで使おうとせずに、無理のない範囲で、弓先の手前で返すようにする必要がありますね。③、⑤は気をつければ、感じをつかむのはそれほど難しくはないですね。

②はボーイング全体での腕の重みの乗せ方に関係してくるので、とても重要ですが、なかなか文字にするのは大変です。④はヴィブラートの基本が出来てくれば解決できる問題ですが、それが自然にできるようになるには、ある程度時間がかかるかも知れませんね。

この例に限りませんが、何かが上手くいかないというとき、その原因は複数あることがあります。それを根気よくつぶしていくことが上達につながっていきますね。宝探し(?)をするようなつもりで、原因を丹念に探してみることが、最初の一歩ということになりますか。
by violink | 2004-04-26 13:11 | Bowing
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