作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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<音楽という言葉>メロディーにみる幾何学模様

メロディーに使われている音を注意深く観察すると、それが一定の法則性をもって並んでいることが見つかる場合がありますね。その場合、その法則性がもたらす効果というものも、当然、作曲家が意図したものだと考えられると思います。

その法則性とは、リズムであり、音程です。このうち、リズムはヴァリエーションが多く、いろいろな「崩し」も考えられますが、音程の方は、もちろんヴァリエーションとして装飾音を付けたり細か目の音符に置き換えたりということはあっても、全体の骨格は変えられない(=変えるとまるで別物になってしまう)種類のものだと思います。

例えば、音程の方に着目してみると、ブラームスの交響曲第4番の第一楽章のヴァイオリンのメロディーですね。H-G-E-C-A-Fis-Dis-Hと、 3度の間隔で下がってきた後で、E-G-H-D-F-A-Cと、今度は3度の間隔で上がって行きます。何か、幾何学模様のようですね。

この「模様」に気が付くと、さて、このヴァイオリンのメロディーはどう歌ってやろうかな、というワクワク感が生まれてきますね。何しろ、「模様」の方は下行音型に上行音型ですが、これが途中で何度も折り返してあるので、音の高さとしてみると、さほど下行や上行になっていないというところに、「言葉のあや」があるように感じます。

さて、この楽章には、リズムで形作られる「幾何学模様」も随所に出てきますね。いろいろなメロディーが出てくるように見えて、その素材となるリズムは共有されているので、統一感が出てくるんですね。前に出てきたメロディーに含まれている、その素材(=リズム)のことを意識しながら演奏することで、そのような統一感が聴く人にも伝わっていくように感じます。

こういうスコアの読み方は、恰も宝探しのような感覚で楽しめますね。「宝」が一つ見つかるたびに、お墓の中で誰かがニヤッとしているに違いありません。(笑)
by violink | 2004-08-27 08:53 | Interpretation
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