作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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<音楽という言葉>音列の中にある「飾り」の要素について

装飾音といえば、通常は、楽譜に小さい音符で示された音のことを思い浮かべて、次の瞬間には、拍の前に出すのか、拍の頭に入れるのか、というタイミングの話に飛んでいってしまうことが多いですね。

しかし、装飾音によってどのような「飾りつけ」がなされているのか、それを知ることが大切ですし、そのためには、装飾音がある状態とない状態とで印象がどのように変わってくるかということに思いを馳せてみるとよいように思います。

また、単に装飾音として書かれた音だけでなく、装飾的な意味を持った音、というところまで話を広げると、普通の大きさで書かれた音符の中にも、多かれ少なかれ「飾りつけ」の役割を担っている音は、かなり多く存在すると感じますね。

私が特にそれを感じるのは、モーツァルトの作品ですね。モーツァルトの作品には、華やかな装飾音が随所に出てきますが、飾りつけの要素は装飾音でない音にも感じることが多いのです。強調のようなニュアンスも飾りの一種として捉えればの話ですが。

要は、基本となる音列の構造があって、それに飾りつけをすることによって、ある種のニュアンスが加わる、という場合のことです。(広く捉えるならば、アクセントやスタッカートもその種の仕掛けですし、同じメロディーをリズムや調性を変えて再登場させたりすることも含めて捉えることができると思います。)

そのような基本構造とそれに加えられた「飾り」という関係をみることができれば、その部分の弾き方についての多くのヒントを得ることができるわけですね。また、そのヒントを音にしていくことで、同じ部分がとても生き生きとしてくるように感じます。好みはあるでしょうが、例えば、アーノンクールの独特(=しかし奇を衒ったものではない)な解釈のもとで演奏されたモーツァルトを聴くときなどに、そのような印象を持つことがありますね。

「飾り」を敏感に捉えるセンスというものは、やはり、音楽の基本構造がみえる、というところから鍛えられてくるものだと思いますので、まず音楽の骨格を掴むようにしていくことが役に立つのだろうと思います。その上で、「飾り」を飾りらしく表現する(=聴いている人に適切に伝わるように演奏する)ための、技術上の工夫というところにつながっていくのでしょうね。

ところで、「強調」のニュアンスは、同じ音型の反復によって表現される場合が相当ありますね。その意味で、反復というものをいずれ取り上げてみたいと思います。
by violink | 2004-08-23 08:58 | Interpretation
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