作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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<音楽という言葉>次の音、次の調

音のつながりというものは、言うまでもなく一音の次に一音というように音がつながっていくわけですね。メロディーの骨格となる音のつながりが少し進歩すると、その骨格に飾りのための音が加わってくるのだと思います。とすると、この音の次にどの音が来るのかが、ひいてはそのメロディーのイメージを決めていくことになるわけですね。

その、どの音の後にどの音が来るのか、ということについては、長年の音楽の歴史の中で、一定の決まりごとがあるようにも思えます。決まりごとというと堅苦しいですが、少なくとも一定の規則に沿っているか沿っていないかということ自体が、その音のつながりから受ける印象を違ったものにするように思えます。

たとえば、C-durの世界でG→Hと来ると、Hの次はCが来そうな予感がしますね。C→Aと来ると、Aの次はGが来そうな予感がしませんか? G→Fと来るとEというように。さて、私は楽典というものを勉強したことがないのですが、感覚的には、C-durの世界の骨格を作っている音たちは、C、E、Gの3音であるように思います。そして、HはCを予感させる音、FはEを予感させる音、DはE、Cのどちらもあり、AはG、Hのどちらもありと感じます。そのように音が進むことを自然に感じるんですね。すると、このような進み方をしない場合には、ある印象を持つわけです。ごく軽い「違和感」のようなものですね。

さて、調のつながりということに目を向けてみます。ある調からある調に移ることを転調と言いますね。どのような転調が自然なんでしょうか? それは調を変えるのに手間のかからない転調なのだろうと思います。たとえば、C-durの音のうちHの音をBに変えると、F-durになりますね。次に、F-durの中のEをEsに変えると、今度はB-durになりますね。

このようにある調性を構成する音のうちの1音だけを変えることでできる新しい調への転調は、とても自然に聞こえますね。この方向で転調を進めていくと、C→F→B→Es→As→Des→Fis→H→E→A→D→G→Cで一周します。この逆も同じようにできますね。

さて、この隣り合った調同士の転調が自然だということですが、いくら自然だとは言っても、突然C-durからF-durにガチャッと切り替わると、それはそれで唐突に聞こえますね。そこで、C-durの世界の中で、Bの音をちらつかせておいてからF-durに移るんですね。そのような、いわば車が右折するときにウィンカーを出すようなサインにあたる音が、この場合のBの音で、C-durの三和音にBを加えたものをセブンス・コードとか呼ぶようですが、要は今書いたようなことに尽きるんではないでしょうか。

転調についても、このような自然な転調でない転調があります。それは、その「不自然さ」がある印象となって伝わってくるわけですね。しかも、ある調から別の調に移るための手続きは、おそらく上記の簡単な転調より複雑なはずであり、その手続きをどのようにこなしているかは、作曲家の腕の見せ所かも知れません。「おお、こうするかー?」と驚くような転調の仕掛けを発見するのは、パズルを解くような面白さがありますね。

今回は、異様に長くなってしまいました。。。
by violink | 2004-09-02 09:14 | Interpretation
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