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弾くときの呼吸の仕方について
メロディーを弾き始めるときに息を吸う、ということを意識的にやっている演奏家がいますね。CDを聴いているときにも、その息を吸う音が聞こえるものが結構あります。
バイオリンを使って歌を歌っているのだと思えば、そのような息の吸い方はとても自然なように思います。自分の声で歌う状態と近い状態を作ることで、より表情を込めて弾くことができると考える人もいますね。 さて、息の吸い方ということに気をつけてみると、普段生活しているときや普通に話をしているときと、歌を歌っているときとで、息の吸い方が多少違うことに気づくと思います。 歌を歌うときには、まず吸えるだけの息を吸って、吸い終わったのとほぼ同時に息の吐き出しが始まり、今度は吐けるだけの息を吐いて歌っているという感じでしょうか。一方、普段の生活では、そこまで息を吸い切ったり吐き切ったりすることは余りないと思います。また、声を出すタイミングは必ずしも息を吸い終わったときと同時ではないですね。 バイオリンを弾き始めるときの息の吸い方は、歌を歌っているときと同じような吸い方にするのが望ましいのだと、私は考えています。つまり、吸えるだけの息を吸って、吸い終わったのとほぼ同時に弾き出すということです。中途半端に吸って弾き出すのに比べて、音の出だしにより集中できる感じがします。 ただし、吐けるだけの息を吐く必要はないと思っています。バイオリンの演奏では、声楽のように息を有効利用する必要はないですし、吐くことに余り意識を向け過ぎると、弾く方が疎かになる恐れもあります。 以上は、バイオリンを弾き始めるときのことですが、次は、弾き始めではなく弾いている間のことです。 呼吸のコントロールは、モノへの集中力をコントロールする上で役に立つような気がしていて、バイオリンの演奏でそれを活用するために、弾いている間にする呼吸では、より多く息を吸うように心がけています。 私たちは、普段の生活では、息を吸って、中途半端なところで吐き始め、また中途半端なところで吸い始めています。それは、意識して息を最大限吸おうとか、最大限吐こうとかすると、それをするだけの余裕があることからも分かると思います。このとき、肺活量の最大と最小と比べて、どちらにもある程度余裕があるところで呼吸をしているということになります。 このうち、吸う方の余裕分を使って、普段の生活でしている呼吸より、少しだけ多目に息を吸うことができるわけですね。(吐く方は余り気にしていません。)息を余計に吸うことによって、頭の中がサッパリするというか集中力が高まるというか、そんな感覚を持つことができるように思います。これが、バイオリンを演奏する際に役に立つんですね。 またまた、長くなってしまいました...。
by violink
| 2004-05-04 07:34
| Breath Control
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