作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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脱力ということについて

バイオリンを弾くときに、余計な力を入れずに弾くというのはとても大切なことですね。ただし、この余計な力というものも、漠然と捉えているだけでは、なかなか上手く力が抜けないものです。

余計な力には、大きく分けて2種類のものがあると考えています。①もともとバイオリンを弾くために必要のない力(=したがって、入らないようにするべき力)と、②さっきは必要だったが今は必要がない力(=したがって、素早く抜くべき力)の2種類です。

①の例としては、楽器を構えるために不必要にあごと肩に力を入れて楽器を支えているようなケースであり、②の例としては、トリルを弾き終わった後で、まだ2本の指に力が入っているようなケースが考えられますね。

①については、レッスンでもよく指摘されると思いますが、②についてはどうでしょうか。①ほどには指摘されることがないように思います。ただし、②のような不必要な力が、上手く弾くことを妨げているケースは山ほどあるんですね。

これは、筋肉に力を入れるスピードの方が、力の入った筋肉を緩めて元の状態に戻るスピードより、通常は速いんですね。意識して、素早く筋肉を緩められるようにトレーニングしないと、筋肉が緩み切らないうちに、筋肉の次の収縮が必要になって、そういうことを続けているうちに、余計な力(①の意味での)が蓄積されていくんですね。

このことを実感するために、次のような実験をしてみましょう。左手の手首より少し下を右手で軽く握ります。このとき左手の手のひらは開いておきます。さて、ここで左手を素早く握ります。次に、素早く広げます。この2つの動きの間、右手の手のひらは、左手首のところで、筋肉が収縮し、また弛緩している様子を感じ取ることができるでしょう。

そのとき、よく気をつけてみると、筋肉が収縮するスピードの方が、弛緩するスピードより速くなっていないでしょうか。

ゆっくりとしたテンポでなら弾けるがインテンポでは弾けない、というのは、多かれ少なかれこのような脱力の失敗によるものですね。そのパッセージの途中でパッと弾くのを止めて、左腕をダランと垂らしてみると、余計な力が抜けて心地よいことからも分かると思います。

普段の練習の中で、②のような力の入り方がないかどうか、ときどき気にしてみると良いのではないでしょうか。
by violink | 2004-05-07 23:45 | Relaxation
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