先日来、往年の巨匠ダヴィッド・オイストラフが1955年に日本のビクターのスタジオで行った録音がCD化されたものを聞いています。
何しろ音がリアルで、しかも音源までの距離が体感では1~2mという感じですので、音の出だしから表現から息づかいから、それこそ何から何まで手に取るように聞こえてきます。オイストラフの演奏で、これだけのリアルなものが聴けるCDがあるとは思っていませんでした。
再生装置の良し悪しにもよるでしょうが、オイストラフがストラドから弾き出す素晴らしいサウンドを聴くことができるCDです。天上の響きと自分の響きとは、もちろん比べるべくもないのですが、それでも、演奏上のいろいろなヒントが得られるCDだと思いました。
僕は、音源に近いところにマイクを立てて録音したものが大変好きだということもあって、このCDはとても楽しめます。(一方、同じシリーズで出ているユーディ・メニューインの1950年頃の来日の際のスタジオ録音の方は、音源までの距離がある程度あるようで、オイストラフの録音ほどクリアには聴こえないようです。)
久々に、「永久保存版」のCDに出会いました。。。