作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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メカニックの練習に関して

アルフレッド・コルトーとは、言わずと知れたフランスの往年のピアノの名手です。

バイオリン弾きがなぜこのピアニストを引き合いに出したかというと、コルトー版と呼ばれるものの存在と関係があります。コルトー版とは、このピアニストが教育者としての見地から、作品の持つイメージを示しながら、弾きにくい箇所の具体的な練習方法を提示している楽譜で、80冊以上もあるそうです。

バイオリンで参考にする場合、作品の持つイメージのところは別として、弾きにくい箇所の練習方法は、とても示唆に富んでいると思います。基本的には、指同士の独立性を高めるための練習用に、その箇所にある音型をベースとしたヴァリエーションを示したものですが、これがとても参考になるんですね。

ピアノという楽器は、ある意味でバイオリン以上にメカニックの練習が必要な楽器と言えると思います。バイオリンでは、右手で一弓で弾いている間に左手の指を落としていけば-落とすタイミングさえ上手くいけば-とりあえず、均等な音量で複数の音をつなげることができますが、ピアノでは、一音一音、鍵盤に落とす指の力が均等でないといけませんよね。その点で、それぞれの指が独立して均等な力で弾けるようにするトレーニングは、バイオリン以上に必要だと思います。

コルトーがそれぞれの音型をブレイクダウンするやり方は、その音型を構成するいくつかの要素に分解して、その要素ごとにバリエーションを提示するという、とても合理的なものになっています。自分が何を練習しているのか、ということが、どの指とどの指の独立性を鍛えているのか、というレベルで明確になっているからです。

たまたま僕が目にしたのは、ショパンの即興曲のものです。ちなみに、これを含めて、コルトー版の一部は全音から日本語版が出ています。
by violink | 2006-02-19 05:29 | Practise
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