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ダブルトリルの練習
ダブルトリルの練習をするときにネックになるのは、例えば、1-3と2-4のトリルであれば、中指と小指を同時に上げ下げすることですね。これはメカニックに関する問題であり、いろいろなトレーニング方法があると思います。
そういうオーソドックスなトレーニングをまずきちんとやるというのが前提です。 その上で、今回は視点を変えてみます。というのは、トレーニングによって、ある程度、これらの指の独立性が確保できるようになるとは言え、手の構造上、完全に独立した状態にはならないからです。 したがって、ある程度、独立性を鍛えるトレーニングをしたら、今度は、1の指を指板に置き、2、3、4の指で一度にトリルの練習をしてみます。音は出さずに、全ての指が同じタイミングで指板に落ちることだけを確認しながらやります。その動きを続けながら、3の指だけを最小限の力で弦を押さえるようにします。すると、動きとしては、3本の指でトリルをしている動きでありながら、1、3の指は指板にあるので、実際には、ダブルトリルと同じ動きになりますね。 これは、いわば発想の転換であり、また、薬指に余計な力を入れないための暗示でもあります。無理に、2、4の指だけを動かそうとすると、却って薬指に力が入ってしまうことがあるんですね。このことに対処するためのアプローチです。 0-2、1-3のダブルトリルについても、同様のことが言えると思います。 ところで、指同士の独立性を高めるためには、その動きに関与する指全部を使って、ありとあらゆる組合せのヴァリエーションを練習するということも有益です。これについては、別の機会に書いてみようと思います。 今回の話は、理解の仕方を変えるだけのことなのですが、それで、格段に弾きやすくなる場合がありますので、いろいろ工夫のしがいがありますね。
by violink
| 2006-02-27 18:19
| Practise
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