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音程に関するセンス
音程とは、正しい・誤りの二元論で割り切れるようにみえて、実はそうではないと思っています。というのも、プロのバイオリニストも、厳密には、一人一人違う音程感覚で演奏していて、それでいて、誰かが音程を外しているわけではないからです。(明らかに音程が。。。という方も、いらっしゃるかも知れませんが。。。)
ただし、聞いていて不自然に感じる音程というのは、確かにあると思います。自分の「音程体系」の中で、そういう不自然な音がないようにすることが、音程に関する勉強の到達点なのだろうなと思います。 では、音程に関するセンスとは何かと言うと、それは、自分の「音程体系」のバックグラウンドにある思想のようなものでしょうか。こういう箇所はこういう音程(高め、低めなど)でやりたい、というような思いというか、考えというか、そういうものを、自分の取り組む作品の中の要所要所について、きちんと持ち合わせているということが、即ち、音程に関するセンスがあるということではないかと思うんですね。 僕自身も、最近は、そういう意味でのセンスを磨くために、気を配っていますが、大切なことは、正解がないということで、何か正解を探すようなモードで取り組んでも、一向に解決しないのですね。むしろ、いろいろ試行錯誤しながら、自分にとって心地よいポイントを探っていくような感じでしょうか。そういう作業を繰り返す中で、逆に、自分にとって心地よい音程が「発見」できるように思います。 その「心地よい」音程が、他の人にとって心地よいかどうか、、、それは、、、また別問題でしょうか。。。(笑)
by violink
| 2006-03-22 21:31
| Pitch
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