作者自身の頭の整理のためのメモです。その時々の思いを綴っていきますので、過去記事と内容の重なりがあるかも知れません。(リンク・フリーです。) Photos in the articles: Courtesy of Tarisio Auctions
by violink
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弾き出す瞬間を上手くやるために

ボーイングでは、音の立上りが上手く行くかどうかが、その後の音の響きという点で、とても大切だということは、以前のメモにも書きました。音の立上げを上手くやる精度を高めるには、練習しかないわけですが、弦の上に弓を置く際に、余計な動きをできるだけなくすことで、成功する確率は高くなります。

そのためのコツとして、私が認識していることを2つ、今回は書いてみたいと思います。

まず、そもそも、例えばダウンで音を弾き出すときの音の立上げと、アップで弾いて弓元で返すときの音の立上げとでは、後者の方が上手く行きやすいと思います。そこで、イメージとして、前者のような場合にも、弓を弦に下ろす瞬間に弓を返すような感覚を取り入れてみるんですね。

たとえて言うならば、返す前の音の長さが極限に短くなったようなイメージです。理系の人は理解しやすいでしょうか。そのように弾くには、弓を弦に対してどの方向から下ろすかということも関係してきます。ちょうど真上から下ろすのではなく、少し鋭角をつけて下ろすような感じでしょうか。まあ、いろいろ実験してみるとよいと思います。

それからもう一つは、弓を弦に下ろす瞬間のショックを出来るだけ和らげることです。そのためには、腕全体で弓を弦の上1ミリ(極端ですが)まで持って行って、そこから後は、右手の親指を支点のようにして、小指の力を少し抜いてやることで、いわばシーソーのような感じで、弦の上に弓を下ろすんですね。弓元よりも弓先に近づくほど難しいです。ちなみに、弓先半分で弓を弦に下ろすときは、回転運動ではなく平行移動という感覚で弓を扱う方が、スムーズに行きますね。

今回の話は、ビジュアルでしかも動画でないと分かりにくいかも知れませんね。(笑) それから、あくまで私の編み出した方法ですので、賛否があるかも知れません。ご意見、アイディアなど、コメントしていただけるとよいかと思います。
by violink | 2004-06-09 21:16 | Bowing
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